日本市場では1,990万円からの販売となるマセラティ「レヴァンテ・トロフェオ」。インド市場では何と2倍以上の約4,270万円からにて販売されるという衝撃事実

2020-05-27

~インドでスーパーカーやラグジュアリーカーを購入できるユーザーは”真の富豪”と言っても良い~

マセラティが唯一販売するSUVモデルで、その中でもトップグレードに位置する「レヴァンテ・トロフェオ(Maserati evante Trofeo)」ですが、このモデルが2019年末にインド市場でも販売スタートするということで、更には右ハンドル仕様を設定した世界で一番最初の個体になると言われています。

ただ、このモデルがインド市場にて売れるかといわれると非常に難しいそうで、日本市場での車両本体価格が1,990万円であるのに対し、インド市場ではそれよりも2倍以上となる約4,270万円から販売されるそうです。


~なぜインドでは2倍以上高くなってしまうのか?~

なぜこのような金額になるかというと、インドでは自国自動車産業を育成する目的で、完成車の輸入に関しては高額な関税を課しているため、その税率は160%と言われており、欧州市場価値よりも超高額となってしまい、その結果約4,270万円というランボルギーニ「アヴェンタドールS」やフェラーリ「812スーパーファスト」が購入できるレベルの金額になるようです。
※インド市場をメインに販売を続けるマルチ・スズキは、自国にて製造を行っているため、高額な関税が課されることなく、安い価格にて提供することができる。

ちなみに「レヴァンテ・トロフェオ」のパワートレインは、排気量3.8L フェラーリ製V型8気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力590ps/最大トルク730Nmを発揮。
トランスミッションは8速ATのみで、駆動方式は四輪駆動のみをラインナップします。

0-100km/hの加速時間は、SUVモデルとは思えぬ程にバカッ速い3.9秒で、最高時速は300km/hまで到達します(インドではこの加速を発揮できる場所はほとんどない…)。

なお、「レヴァンテ・トロフェオ」は従来モデルに比べてスポーティな外観を得ていて、フロントエアインテークのサイドブレードやサイドスカートインサート、リヤエクストラクタといったボディパーツにグロスカーボンファイバを使用しています。

~元々の税率は110%だったが、今では+50%も税率アップで更に買いにくく…~

2010年にブガッティ「ヴェイロン」がインドにて納車された際は、関税率が110%であったため、単純に価格も2倍近くアップの約1.5億円→約3.0億円であったという記憶もまだまだ新しいですが、残念ながら現在は更に50%アップしての160%となるため、中国同様に他国の自動車を輸入するというハードルは非常に高くなっています。

やはりこういった国にて購入されるオーナーは真の富を築き上げてきた人たちばかりで、必ず何かしら肩書と名誉を得た人物である可能性も高いと考えて良さそうです。

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Reference:IndianAutosBlog