インド市場では既に納期2年以上待ちとなるスズキ・新型「ジムニー」。発売がまだ確定していないものの、インド市場での生産は暫定的で日本市場への納期遅延の影響はほぼ無しに

2020-05-27

~インド市場でも驚異的な販売記録を生み出しそう「ジムニー」~

日本や欧州市場では既に納期1年~2年とスーパーカー並の長納期が続いていて、数多くのカスタムモデルも展開されているスズキの大人気モデル・新型「ジムニー」。

インド市場にて販売を手掛けるマルチ・スズキも、今回の新型「ジムニー」についてはかなりの力を入れているのか、中々販売にまで踏み込む勢いがないにしても、既にインドユーザーからはツバ付け程度に先行予約が行われ、(まだ発売すらしていないにも関わらず)約2年ほどの納期待ちが発生しています。


~日本市場での納期遅延が影響しない自国での生産に?~

今回で第4世代を迎える新型「ジムニー」ですが、インド市場では第2世代の「マルチ・ジプシー」として登場する可能性もあり、しかし発売するとの噂が流れる以前からインド市場での推定需要は低く除外されるという動きが見られていたため、実際に販売されることまでは検討されていなかったそうです。

しかし、今回のような非常に珍しい事態を受け、スズキとしても販売需要の向上を図る意味でもやらないわけにはいかず、以前より噂されている通り、インド・グジャラート工場にて国内生産並びに販売を行うことで自国以外の輸入関税を課さずに、破格の値段にて販売できることを示唆しています(つまり日本市場での納期の影響は全く受けない)。

一体どの程度の価格にて販売されるのかは不明ですが、既にインド市場では噂が先行し、「約100万円前後にて購入できる」「ジムニーの発売は2019年末に登場するだろう」「インドの舗装されていない地形ではその真価を一番に発揮できるのがジムニーである」と盛り上がっているため、もしかするとユーザーの声によって本当に市販化されるかもしれませんね。

~販売されるのはおそらく乗用車タイプの「ジムニー・シエラ」~

ちなみにインド市場にて販売される「ジムニー」は、日本市場でいえば乗用車モデル「ジムニー・シエラ」になることが決定しているそうで、車格は全長3,480mm×全幅1,645mm×全高1,720mm、ホイールベース2,250mm、最低地上高は210mmとなります。

そしてその独特の形状ともいえる丸型フロントヘッドライトや直立したAピラー、エッジにドリップレールを備えるフラットなルーフ、過激なフレアフェンダー、角張った箱型ボディ、バンパーに埋め込まれたリヤコンビネーションランプ、そしてインテリアには水平基調のダッシュボードや立体的なハウジングを備える機器類等は、競合他車を全く寄せ付けない程に個性的で、スズキが一切競合に媚びない独自路線で勝負を仕掛ける本気の一台となっています。

装備内容としては、LEDプロジェクターヘッドランプやヘッドランプウォッシャー、15インチのダークメタル合金ホイール、7インチタッチスクリーンインフォテイメントシステム、オートエアコン、クルーズコントロール、6つのエアバッグ、ESP、デュアルセンサーブレーキサポート、車線逸脱警報、昼ホールドコントロール、ヒルディセントコントロール、TPMS等が標準化されます(日本市場で言えば”JC”相当)。

気になるパワートレインは、排気量1.5L K15B直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力101ps/最大トルク130Nmを発揮。
トランスミッションは5速MT/4速ATの何れかから選択が可能となっています。

ちなみに競合モデルとしては、マヒンドラの次世代「タール」やフォースの次世代「グルカ」が対象となっているそうです。

☆★☆「ジムニー」関連記事3選はコチラ!☆★☆

Reference:IndianAutosBlog