【実は収益性の高いクルマだった】フィアット「アバルト124スパイダー」後継モデルの可能性は限りなくゼロに近い。加えて日本市場でも2020年モデルで生産終了

2020-05-27

~フィアットにとって「アバルト124スパイダー」はそこまで重要なモデルでは無かったようだ~

マツダ「NDロードスター(MX-5)」をベースに製造されたフィアットの2ドアオープンスポーツモデル「アバルト124スパイダー」ですが、同社は現在のラインナップモデルの再構築を検討しているそうで、その中で「アバルト124スパイダー」後継モデルの販売の可能性は限りなく低いことを明らかとなりました。

フィアットCEOであるオリビエ・フランソワ氏によれば、フィアットは将来的にシティカー事業を拡大化する考えを示していて、「500シリーズ」を更に成長させるためにエネルギーを集中させていくことを明らかにしています。


~フィアットの中でも収益性の高いモデルであっただけに非常に残念~

それに加え、フィアットは今後、大型車両や高級志向モデル、スポーティモデルといった特殊なカテゴリモデルの製造を行っていく予定は無いと述べており、改めて「アバルト124スパイダー」についても本格的にラインナップから除外する考えを固めているようです。

自動車ニュースサイトAutocarも、オリビエ・フランソワ氏とのインタビューにて、「アバルト124スパイダー」は収益性の高い一台ではあったものの、フィアットの将来性においては特に重要ではないときっぱり。

このモデルは、合弁企業による共同開発で生まれたモデルでもあるため、マツダ「NDロードスター」のプラットフォーム等を流用することで(但しエンジンはオリジナル)開発期間の短縮とコストを大幅に削減できた理想的なクルマであり、ニッチな市場の中である程度売れ、更には大きな利益を得ることもできた個体ではあったものの、そもそもそのような共同開発モデルをフィアットと呼んでも良いのか?という疑問もあったそうで、オリビエ・フランソワ氏自身が抱いていた長年の疑問をようやく解消できることにも歓びを感じているそう(完全に自己満足に走っている…)。

ちなみに、2019年初めに英フィアットは「アバルト124スパイダー」の販売を停止することを発表しており、加えて日本市場でも2020年モデルで生産を終了することを明らかにしています。

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Reference:CARSCOOPS