ZOZO前澤友作 氏もオーダーしたメルセデスベンツ「AMG One」。AMGボス「我々はブガッティの様なトップスピードには興味ない。それよりもF1技術を体感することが重要だ!」

2020-05-27

~「AMG One」が直線で速いのは当たり前。それ以上にPRするポイントは山ほどある~

ブガッティは先日、300マイル(483km/h)の大きな壁をぶち破るため、ミシュラン社やダラーラ社との共同開発により、タイヤや車体ボディが改良され、見事304.773マイル(490.484km/h)という世界最高速を記録(これによりブガッティは今後世界最高速のチャレンジを辞めると正式に発表)。

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この記録により、ヘネシー・パフォーマンス「ヴェノムF5」やケーニグセグ「ジェスコ」、そしてSSC「トゥアタラ」といった大排気量モデル達のトップスピードの争いが繰りひろげられると予想されますが、これに対してメルセデスベンツAMGのボスであるトビアス・メールズ氏は「AMG Oneでのトップスピード記録には一切興味がない」とトップギアとのインタビューにて述べていたことがわかりました。


~最強のハイパーカーになることは間違いない。しかし販売できるかどうかもわからない~

「AMG One」は、F1技術とノウハウをしっかりと蓄積させた小排気量1.6L V型6気筒スーパーチャージャーエンジンと電気モータを組合わせたPHV(プラグインハイブリッド)モデルで、トビアス・メールズ氏曰く、”同車の最も重要なポイントは最高速度ではなくF1のパワートレインでの運転経験を得ることがはるかに重要である”と説明しており、その方が最高速度以上に得られるものがたくさんあると語っています。

このモデルは、日本国内においてもZOZOTOWNの前澤友作 CEO(9月12日にヤフーによりZOZO買収がプレスリリースされ、前澤氏は経営を退くことを発表)やCARGUYの木村武史 氏もオーダーしている究極のハイパーカーとなりますが、今か今かとデリバリーの期待があるなか、開発面ではかなり手こずっているらしく、環境性能面においてはメルセデスベンツが設定する最新の排出ガス量はもちろんのこと、欧州部門の排出ガス規格となるWLTP(Wolrd Harmonized Light Vehicle Test Procedure)も満足することが難しい状況にあるようです。

ただ、こうした中でもメルセデスベンツは、既にオーダーしている顧客に対して「システム総出力1,000hpを発揮する」ことを約束しているため、既に販売が遅れていることに加え、スペックまでもが劣化してしまうことは避けたいと考えていることから、メルセデスベンツがどこまで短期間で解決策を見出すことができるのかが大きく注目されています。

その他にも、欧州が新たに策定した騒音規制レベルの厳格化も加わったことで、より一層市販化が難しくなっている状況にありますが、もしかすると初期ロットの年内デリバリーはかなり厳しくなっているかもしれません。

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Reference:motor1.com