(米)日産「ローグ(日本名:エクストレイル)」にリコール?自動緊急ブレーキが予期せず勝手に作動。既に5件の負傷事故、14件の衝突事故が発生してことが判明

2020-05-27

~自動緊急ブレーキが何もないところで予期せず作動する恐れ~

アメリカ市場にて販売されているミドルサイズSUV「ローグ(日本名:エクストレイル)」に、自動緊急ブレーキに関する不具合があるとして緊急調査を行うことが判明しました。

AP通信によると米国運輸省道路交通安全局「NHTSA(Natinal Highway Traffic Safety Administration)」は、2017年~2018年モデルの「ローグ」(約55万台)に搭載される自動緊急ブレーキシステムを調査していくとのことで、本来であれば前方に障害物や車両があった際、衝突が差し迫っている場合に緊急ブレーキを掛けるような設計となっているはずが、システムが誤検知している恐れがあるとして、何も無い状況でも勝手に緊急ブレーキを行っているとのこと。

もちろん、これは非常に危険なことであり、既に公道にてこの誤検知による事故が発生しているそうで、5件の負傷事故並びに14件の衝突事故が発生しており、安全装備と言いながらも非常に危険な装備になっているとして、何らかの対策を取っていく必要があると言われています。


~苦情件数は800件以上だが、今後まだまだ出てくる可能性も~

現時点で対象となっているモデルについては、初期ロットにて製造されたモデルのみとのことで、その対象台数は上記にもある通り約55万台となっていますが、もしかすると年次改良後のモデルにも不具合があるかもしれないとして、引き続き調査が進められているとのこと。

なお、日産サイドの改善措置としては、自動緊急ブレーキシステムの性能を改善するソフトウェアアップデートを再インストールすることでリコール作業を実施する予定とのことですが、そもそもどういったところで誤検知が作動してしまったのか等が明らかになっていないため、今回のソフトウェアアップデートで本当に改善されるのかは正直言って不明。

日本市場にて販売されている「エクストレイル」においては、特に対象の記載は無いので問題ない?とは思いますが、やはり安全装備と言いながらも、最終的な判断を下すのは人間の力だと思っているので、改めて私たちは自動車というものが「鉄の凶器」となり得ることを再度認識して運転する必要があるのではないかと思いますね。

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Reference:CARSCOOPS