トヨタ新型「GRスープラ」のMT化はそんな単純なものではない。3ペダル化はもちろん、ダッシュボードも大幅に変更する必要アリ

2020-05-27

~何かと話題となっている「GRスープラ」のMT化は、問題が多数発生している模様~

これまでフェラーリ「458イタリア」等のスーパースポーツをMTしてきたアメリカ・テキサス州に拠点を置くアフターマーケットのヨーロピアン・オートグループ(European Auto Group)が、ATしかラインナップしていないトヨタ新型「GRスープラ(Toyota GR Supra)」をMT化し、エンジン出力の向上だけでなく、エンジンスタートスイッチを「GR HVスポーツ」のように、センターシフトノブに起爆スイッチのような形でコンバートするスペシャルキットを発売すると発表。

しかもこれらの改造には、約1か月という短い期間にて行われ、その総費用も約130万円というリーズナブルな価格帯にて行われるという話でしたが、どうやらここに来てちょっとした問題が発生している模様。


~アフターマーケットとしては純正のスタイルを崩したくない想いがある~

自動車ニュースサイトCarBuzzの最新情報によると、新型「GRスープラ」をAT→MT化することで3ペダル(クラッチ追加)にすることはもちろんのこと、センターシフトのギアレバーを適切にするためにダッシュボードとセンターコンソールを再設計する必要性があると説明。

こうしたことはもちろん事前に把握済みですが、ヨーロピアン・オートグループとしては、現在の新型「GRスープラ」のスタイルをキープしながらも、シフターへのアクセスを容易にするため、コンソールとダッシュボードを上手くまとめるため、かなり簡易的な内部構造を実現するようなレイアウトを検討しているそうです。

新型「GRスープラ」のダッシュボードとセンターコンソールの境目は、かなりきわどい角度にて設計されているので、オーナメントパネルの形状を変更させることなく、どのように純正を崩さずにMT化を図るかが大きなポイントになっているとのこと。

もちろん、こうした元々のポテンシャルの高い車については、トヨタとしてもチューニング市場を活気づけることも目的の一つとしていますし、今後MT化も視野に入れての設計を施しているとの情報もあるので、今回ヨーロピアン・オートグループが掲げている問題が解決されれば、間違いなく他のアフターマーケットも開発を進めてくるのではないかと思います。

あとはちょっとしたアニメーションとユニークさを演出するため、「GR HVスポーツ」同様にセンターシフトには起爆スイッチ風のエンジンスターターを設けるとも語っており、こうしたランボルギーニの遊び心あるところを取り入れるのも食指が動くポイントではないかと思いますね。

こんな感じでシフトカバーがカパットとフラップして、エンジンスタートスイッチが登場したら、気分は高揚しますし、ニヤニヤした表情を助手席で見ている彼女さんから煙たがれるかもしれませんが、そのあたりは男のロマンでもあるので大目に見てあげましょう。

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Reference:CARSCOOPS