タイヤ業界に革命が起きる!コンチネンタルが低燃費を維持するために最適な空気圧を自動調整する先進タイヤ「CARE」を開発

2020-05-27

~燃費性能に大きく影響してくるのはタイヤの空気圧~

先日開催されたフランクフルトモーターショー2019にて、コンチネンタルタイヤがエレクトロニクス技術を採用することで”自動でタイヤの空気圧の監視と調整を行う”先進的で革新的ともいえる新型タイヤを発表しました。

最近では、トップスピードにも十分に耐え得るミシュラン製タイヤに注目が集められていましたが、コンチネンタルは燃費性能を向上させるべくタイヤの空気圧に注目。

コンチネンタルの情報によると、7.5psi(約51.7kPa)の空気圧不足により、燃費が2.8%も低下する可能性があるとのことで、更に公道を走行する車両の25%以上が誤った空気圧に設定しているタイヤになっていると説明しています。


~常に最適な空気圧とするために数多くのパラメータを設定~

こうした誤った解釈に加えて燃費の向上を図るため、コンチネンタルはタイヤのトレッド深さと安全性、空気圧といった様々な重要パラメータを監視するテクノロジースイートCARE(Connected Automous Reliable Electrified)システムを開発。
この技術を採用することで、常にタイヤには最適な空気圧を調整するためのパラメータが設定されているそうです。

こうした最適な空気圧に調整するため、コンチネンタルはホイールに組み込まれた遠心ポンプを使用することで、ホイールの回転力を利用してタイヤの空気圧を上げ、タイヤを適切な膨張仕様内にキープすることを実現。
これにより、空気圧を最適化するだけでなく、CO2の排出量を大幅に削減できるとのことで、環境性能にも大きく貢献できると説明しています。

なお、空気圧のパラメータというのはタイヤのコンディションや周りの環境、そして車両のスペックによって適宜変化ていくとのことで、そのパラメータは専用アプリを用いることで入手することが可能となり、そのデータをBluetoothもしくはWi-Fiシステムを利用することでデータを転送することが可能となっています。

ただ、今回発表された新技術タイヤはあくまでもプロトタイプになるので、市販化はまだまだ先の話。
今後更なるセットアップを施していくとのことで、発売日等は明らかにしていませんが、トルクフルで常に高い負荷を与えるような電気自動車が登場すれば、間違いなく役立つものになるのではないかと思います。

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Reference:motor1.com