安定的かつ攻撃的な乗り味が魅力。ランボルギーニ「ウラカンLP610-4」に試乗する

2022-06-30

昨日、新年のご挨拶と本来の訪問目的も兼ねてランボルギーニ名古屋さんに訪問したのですが、ひょうんなきっかけからランボルギーニ「ウラカン・LP610-4」を試乗させていただけることに。
後輪駆動タイプの「ウラカン・LP580-2」は以前に試乗したことがあったため、今回は4輪駆動タイプの「ウラカン・LP610-4」に試乗ですね。

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【外観インプレ】
今回試乗の「ウラカン・LP610-4」(2016年式)のボディカラーはメタリックホワイトの「ビアンコ・イカルス」にメーカ純正オプションのレッド・ストライプとレッド・ドアミラーを装着とかなりインパクトのある外観ですね。
内装においては、エレガンテ・インテリアというオプションで、シート全体が完全ホワイトですね。

また、フロントバンパーのロア部がブラックペイントで塗装されていることからスタイルパッケージのオプションが加味されています。
その他にも、ガラスエンジンボンネットやスポーツマフラ、MIMASの20インチ鍛造ホイール(廃部ロスブラック仕上げ)、ダイナミックステアリング、磁気レオロジーサスペンションといった約400万円程のオプションがてんこ盛り。
ちなみにこちらの個体は、ランボルギーニ名古屋さん認定の中古車としても販売中(本体価格:3,050万円)ですね。

「ウラカン」は正直近くで見るとそこまで大きくは感じないのですが、公道でのすれ違いなどで見かけるときはかなりワイド&ローで大きく見えますね。
また全高が1,165mmとスーパーカーの中でもトップクラスの低さを持っていることもあり、車中に乗り込むときはかなり姿勢を崩さないと入りにくいですし、サイドシル部がかなり太いということもあるため、やはりシートに乗り込む際は右脚からではなくお尻から先に乗り込んで座ったお尻を車内にクルッと回しながら右から入り込んだ方が良さそうですね。

【ウラカン・LP610-4スペック】
・排気量5.2L V型10気筒自然吸気エンジン
・最高出力610ps、最大トルク560Nm
・駆動方式は四輪駆動(AWD)
・ブレーキ:アルミ製モノブロック固定キャリパー使用カーボンセラミックブレーキ
・カタログデータより0-100km/h加速は3.2秒、最高時速は325km/h以上
・トランスミッションは7速デュアルクラッチ
・全長:4,459mm、全幅(ミラー有):1,924mm、全高:1,165mm

【試乗インプレ】
さて、早速試乗インプレに入るわけですが、まずはブレーキを踏みながらセンターコンソールにある戦闘機のミサイルボタンのような赤いフリップカバーを開けて、そのボタンを押すことでエンジンスタートとなります。
「ウラカン」のエンジンスタート音はとにかく凶暴なサウンドを奏でますね。
しかもオプションのスポーツマフラも装着しているため、「ブォオオオン!グゴゴゴゴ」と、よりアグレッシブになるわけです。

エンジンがかかったら、ステアリング後ろにある両サイドのパドルシフトを同時に手前側に引き、「P(パーキング)」→「N(ニュートラル)」に変更して、ブレーキを踏みながら1速にシフトチェンジします。
「ウラカン」はトランスミッションがデュアルクラッチシステムのため、1速に入れるとクリープ走行するので、渋滞のときにはかなり助かりますね。

今回の試乗コースは、高速試乗と下道コースが選べれるのですが、敢えて下道コースにて試乗。
街乗りでの乗り心地や使い勝手をある程度知っておきたいということもあって下道をチョイスしましたが、今思うとAWDシステムの安定性を高速域にてカーブにさしかかったときに2駆とどれだけ異なるのか試しておけばよかったと後悔。
なお、今回の下道はほとんどがストレートだったので、速度がでているときのカーブへの進入できませんでした。

ランボルギーニ名古屋さんディーラを後にして、早速ストレートのコースに入るわけですが、立ち上がり早速べた踏みで攻めてみますが、強烈なGによる張り付きを受けながらも、やはりAWDだけあって車体の安定がかなりしっかりしています。
目立ったようなスピンもなく、安心してAWDシステムに身をゆだねながら走行することができるのは、このモデルならではといった感じですね。
また、加速時のエンジンサウンドはオプションのスポーツマフラが装着されているだけあって、かなり攻撃的。
加速してスピードが乗ったあとに、パドルシフトにて減速したときのマフラから奏でるサウンドと「ブババババ!」というバブリングが強烈過ぎて、加速と減速だけで待ちゆく人たちからの視線を強く感じるわけですね。

また、「ウラカン」には走行モードが「ストラーダ(公道)」「スポルト(スポーツ)」「コルサ(サーキット)」の3種類あるわけですが、一般道では下手に「スポルト(スポーツ)」を使用すると、とんでもないスピードになってしまい、更にこの日はやたらパトカーが多かったため、「スポルト」を多用することはありませんでしたね。

「スポルト」での走行を少しマニュアルにて試してみましたが、やはり低速域をキープした状態にて走行するとギアチェンジが中々難しいので、「ゴワン!ゴワン!」と安定しない走行をするので酔いの原因になりますね。「スポルト」を使用するときは一気に加速してシフトチェンジした方が使い勝手は良さそうですし、低速域では「ストラーダ(公道)」が神がかって安定していますね。

【総括】
以上より、今回「ウラカンLP610-4」を試乗してみて、攻撃的な見た目・デザインと比例して乗り味も突き刺さるような加速と乗り味を持ちつつも、一方では普段使いとして安定かつマイルドな乗り心地を提供してくれる個体であると実感。
高速域での車体の安定感等、そういった側面の体験はできなかったものの、AWDシステムならではの安定感は2駆では味わえないものがあると思いますね。

最後に、このような大変貴重な機会を設けていただいたランボルギーニ名古屋さんと担当者様に感謝です。