ポルシェ幹部「次期911ハイブリッドは最高のパフォーマンスを発揮する」と自信。新開発ハイブリッド採用で「911GT2RS/992ターボS」よりもパワフル&レーシーな一面も見せる?

2020-05-27

~ただしPHV(プラグインハイブリッド)の採用は視野に入れていないようだ~

ポルシェは現在、ピュアEV仕様となる4ドアセダン・新型「タイカン(Taycan)」を発表し、次世代向けモデルとなるゼロエミッションモデル「マカン(Macan)」やステーションワゴンタイプの「タイカン・クロスツーリスモ(Taycan Cross Turismo)」の市販化を計画、そして次期「ボクスター(Boxster)/ケイマン(Cayman)」においても、僅か数年ほどでハイブリッド仕様となる可能性を示していますが、今度は次世代「911」のEV化についても新たな情報が明らかになっています。


~「911ハイブリッド」はスーパーカーの立ち位置にまで上り詰める?~

ポルシェ幹部のオリバー・ブルーム氏とトップギヤのインタビューにて、次世代「911(992)」にハイブリッドパワートレインが採用されることは以前から明らかになっていたものの、パフォーマンスがどの程度のものなのかについては明らかにされてきませんでした。

ですが、オリバー・ブルーム氏によれば「次期911ハイブリッドは、間違いなくポルシェの中で最高のパフォーマンスを発揮する」と述べており、現在のハイエンドモデルとなる「911GT2RS/ターボS」といったモデルよりも優れた性能を発揮し、更にはプラグインハイブリッドのように余分な重量増加もないため、トータル面においても圧倒的なパフォーマンスを発揮することができると自信を示しています。

~ハイブリッド開発のベースはやはり「919ハイブリッド」~

ポルシェエンジニアが「919ハイブリッド」の開発中に得た経験をもとに、これまでになくレーシーで”スリリング”な「911ハイブリッド」が提供できるとのことから、もしかすると「919ハイブリッドEvo」がニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにて5分19.55秒という圧倒的なタイムをたたき出したときのように、「911ハイブリッド」も圧倒的な市販車最速の称号を得る可能性も十分にあるかもしれませんね。

▽▼▽関連記事▽▼▽

ちなみに、詳細となるスペックについては明らかにされてこなかった「911ハイブリッド」ですが、同社スポーツカー開発のトップであるAugust Achleitner氏によれば、円盤型の電動モータ用に十分な収納スペースを確保するよう開発が進められ、トランスミッションもPDKを搭載し、更にシステム総出力700hp以上/最大トルクは800Nm以上を発揮してくるとのこと。

なお小型のバッテリーパックについては、「911(992)カレラS」の前後重量比が39:61であることを考慮すると、確実にフロント部分に搭載してくると思うので、トータルバランスはもちろんですが、その一方で燃料タンク容量も若干小型化するでしょうし、車体の重心も大きく向上してくることは間違いないでしょうね。

まだまだ謎は多いものの何かと期待の高まる「911ハイブリッド」ですが、現時点ではいつ頃発表されるかはわからないものの、2022年までには登場するかもしれないとのことです。

☆★☆「911」関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:motor1.com