UAEドバイの路上・砂漠などに放棄されたスーパーカーは本当に存在する。今後何らかの措置が施され、UAEの駐車事情も更に厳しくなる模様

2020-05-27

~路上でのスーパーカー放置は一つの社会問題になっているようだ

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイと言えば、数多くのスーパーカー/高級車が走っていて、過去には砂漠に世界限定399台のみ製造された「エンツォ・フェラーリ」が放棄されるといった衝撃的なニュースもありましたが、こうした常にバブル世代にあるようなUAEの駐車事情(つまりは道路交通法)が今後より一層厳しくなる可能性があるとのこと。

上の画像の様に、億越え必至の「エンツォ・フェラーリ」が砂漠にて放置された画像が全世界に公開されるも、「これってCGじゃない?」といった意見もありましたが、今でもこうしたスーパーカー/高級車が砂漠や路上、そして空港の駐車場にて本当に放置されているとのことで、違法駐車も含めて年々増加しているとのこと(放置するぐらいなら一台ぐらい欲しいものですが…)。


~UAEの人々はとにかく面倒・複雑なことを嫌う?~

海外の自動車ニュースサイトautoevolution の情報によると、こうしたスーパーカー達が放棄されている理由には、速度違反や違法駐車等を行った場合、約1,000万円近くの高額且つ複雑な法的手続きの関係で罰金が科せられるとのことで、そういった面倒なことで時間を無駄にするのであれば「クルマを乗り捨てた方が楽」といった驚きの理由で放棄しているそうです。

その他にも、ドバイにて住民登録をしている約300万人のうちの15%が地元民と非常に少なく、ドバイに移住してきた人のほとんどが細かい決まり事などを理解せずに生活をしていることが多いとの情報もあることから、「知らなかった」では済まされないように、より一層道路交通法を厳しくする方向で検討しているとのこと。

具体的にどういったことが行われるのかはまだわからないものの、法的手続きの複雑化は変わらないとは思いますが、手続き・支払期限、路上放棄・駐車期間の制限等をこまかく・厳しく規定していくのではないかとも予想されています。

~海外にて発生しているスーパーカーの放置事情Part①~

今年3月、イギリス・ロンドン郊外のとある峠道にて、とても美しいパープルカラーのワンオフモデル・ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」が道路脇にてクラッシュ・放置されているのが発見されましたが、今の今まで放置され続け、つい先日ようやく引き上げられたとのこと。

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ちなみに、この個体を所有していたオーナーは、Bitstocksというビットコイン関連企業のCEOであるマイケル・ハドソン氏で、彼の説明によれば「このウラカンは単なる車だし、別に事故しても気にならないよ」とそこまで影響はしていないようで、そのまま放置していても良かったとコメントしています。

「ウラカン・ペルフォルマンテ」の所有を完全に放棄された今、誰もこのモデルを引き上げることは無かったのですが(っというか誰も引き上げようとしなかったことに驚き)、今回引き上げられた理由としては、地元警察局からの厳重注意によるもので、マイケル・ハドソン氏が関与する業者が引き上げたとのこと。

今後、引き上げられた「ウラカン・ペルフォルマンテ」がどのように処理されるかは不明ですが、さすがに廃車処分されることは無く、おそらくオークション等に出品されるのではないかと思われます。

~海外にて発生しているスーパーカーの放置事情Part②~

インド・ムンバイにて、アウディのトップレンジスポーツモデル・2012年式「R8 V10」が1年以上同じ場所にて全く動かされていない状態で放置されており、それを不審に思った地元警察が調査したところ、インドの詐欺集団が盗難した車両であったことが発覚。

今回発見された個体を見る限り、その状態はあまりにも宜しいものではなく、洪水等の水害により大きなダメージを受けている可能性もあるとのこと。

なお、この個体はインドの有名なクリケットチームであるRirat Kohliのキャプテンが所有していたもので、同氏はアウディのブランド大使としても活躍していた非常に人望の厚い方でもあります。

ちなみに、インドにてスーパーカーを購入するとなると、関税率は150%以上(厳密には160%)になるといわれており、「R8 V10」が2,000万円ほどの価格帯であれば、関税率も含めると5,000万円近くまで跳ね上がるという計算になります(日本ではランボルギーニ「アヴェンタドールS」やフェラーリ「488ピスタ」が購入できるレベル…)。

2010年にブガッティ「ヴェイロン」がインドにて納車された際は、関税率が110%であったため、単純に価格も2倍近くアップの約1.5億円→約3.0億円であったという記憶もまだまだ新しいですが、やはりこういった国にて購入されるオーナーは真の富を築き上げてきた人たちばかりで、必ず何かしら肩書と名誉を得た人物である可能性も高いと考えて良さそう。

~海外にて発生しているスーパーカーの放置事情Part③~

日本の某所にて、長らく放置されているホンダ「NSX Type R(タイプR)」が目撃されています。
どの時期からこの個体が放置されているかは不明ですが、埃の溜まり具合からみて相当に年数が経っていると思われます。
ボディカラーは、当時かなりのインパクトを与えたインディイエローにブラックのツートンデザインを採用しています。

「NSX Type R」は、従来「NSX」より採用されていた材料からの置換えによる軽量化(しかもー120kg)や、量産車としては初となるオールアルミモノコックボディ等、国産スポーツカーの中でも最もピュアな仕上がりとなっています。

なお、インテリアにはMOMO製ステアリングホイールやレカロ社製となるCFRP採用のフルバケット電動パワーシートを備える等、よりレーシングに特化した一台へと追究された個体といえるでしょう。

パワートレインは、従来「NSX」と同様の排気量3.0L V型6気筒VTEC(C30A型)エンジンを搭載していますが、レーシングカーのチューニング理論を随所に応用しているためその加速性能や走行性能も異なってくると言われています。

ちなみに、「NSX Type R」の新車販売価格は当時約970万円と非常に高額でしたが、今現在の中古車市場価値はかなり高騰しており、中古車サイトでのオープンプライスは何と驚異の2,800万円以上。その他は要応談となっています。
今回目撃されている個体のエンジンが無事で、エンジン始動可能であれば、もしかしたらかなり価値を生み出すかもしれませんね。

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Reference:autoevolution