何これ凄い!世界に1台しか存在しない”バラ園”を再現したワンオフモデル・ロールスロイス「ローズ・ファントム」が世界初公開。何と100万針のステッチが施された手間暇かけ過ぎた一台

2020-05-27

~考案したオーナーも凄いが、これを実現するロールスロイスも凄い~

イギリスの超高級車メーカ・ロールスロイスが、世界で一台しか存在しない究極のワンオフ4ドアセダンモデル「ローズ・ファントム(Rolls-Royce Rose Phantom)」を世界初公開しました。
このモデル、一見して何の変哲もないように見えますが、最も力を入れているのがインテリアということで、何と天井やダッシュボード、内ドア部分にはサテン系刺繍にて100万針ものステッチを施した”最も手間暇をかけまくった”一台であるとのこと。

このモデルを所有するのは、スウェーデン・ストックホルム在住のビジネスマンであるAyad Al Saffar氏で、何とこのモデルを生み出すために約35年間も構想を考えてきたとのことです。


~オーナーとロールスロイスによって作り上げた世界で最も美しい「ファントム」を見ていこう~

実際にそのインテリアを見ていきましょう。
天井や内ドア部分には、発達段階のバラがいくつも刺繍され、更には蝶々が内部にも縫合されるというこだわりっぷり。
インテリアシートについては、繊細なカラーとなるピーコックブルーと呼ばれる専用カラーを採用しているそうですが、このカラーもAyad Al Saffar氏が長年考え尽くした最後の答えだったそうです。

~バラのモチーフはロールスロイス本社に咲くバラ園~

なお、車内に縫合されたバラは、ただ単に街中に咲いたバラを描いたのではなく、ロールスロイス本社にあるバラ園がモチーフになっているとのことで、この辺りの拘りもオーナーならではであり、何よりも花を愛する人物だからこそできるオシャレな内容だと思います。

一度外観に戻りますが、「ローズ・ファントム」のボディカラーはチャールズ・ブルーのアクセントが加味されたピーコックブルーにて設定。
チャールズブルーのコーチラインが2本入り、まるで薔薇のつるが絡み合うように有機的に描かれているところも美しいですし、ホイールにもコーチラインに合わせるようにチャールズブルーのアクセントが追加されています(とにかくこだわりがスゴイ…)。

~デザインはオーナーだけでなく家族総出でロールスロイスと打ち合わせ~

助手席のドアを開けたときのバラ園の出迎えも素晴らしいですね。
ちなみに、この「ローズ・ファントム」の製作にはオーナーの家族もクリエイターとして参加しており、付属のアンブレラを夫人がデザイン、そしてオーナーの愛娘であるマグノリアさんがボディカラーを決めるという、まさに家族で作り上げた究極の一台となります。

こうした美しいワンオフモデルについてロールスロイスCEOのTorstenMullerOtvos氏は、「オーナーと家族の優れたデザイン性と、ロールスロイスの並外れた職人たちによって作られたこの個体は、まさに崇高としか言いようのないものになった。間違いなく最高の一台だ」と絶賛。

気になるその費用については明らかになっていませんが、恐らく1億円は突破していると思われ、加えてオーナーも「絶対にこのモデルは売らない。家族で作り上げた芸術品なのだから」とコメントしています。

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Reference:autoevolution