トヨタ「86(ハチロク)」に4ドアセダンが登場?!NATSが東京オートサロン2020向けにユニークなカスタムモデルを出展へ。しかもベースモデルは…?!

2020-05-27

~2020年のオートサロンもNATSは楽しそうなモデルを発表してくれそうだ~

2020年1月10日~12日まで、千葉県・幕張メッセにて開催される東京オートサロン2020に、日本自動車大学校(NATS)がトヨタの2ドアスポーツクーペ「86(ハチロク)」をベースにしたオリジナルカスタムモデルとなる、4ドアセダンタイプの「86」を出展することを明らかにしました。

前回10月末に開催された東京モーターショー2019でも、スズキ新型「ジムニー」をベースにしたハイリフトカスタムモデルや、マツダ「RX-8」をベースにした「RX-Vision Concept」風のカスタムモデル等、何かとユニークなモデルを多数出展してくれるNATS。

今回は遂にスタイリングを大きく変更させた4ドアセダンモデルの「86」だそうですが、何とベースとなるモデルは前世代の「カムリ」を流用しているのだそう(つまりは「86」のレプリカ版)。

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~作業過程を見る限り、完成度は中々に高そうだが?~

てっきり2ドアクーペの「86」をベースに、ホイールベースを延長することで更に2ドア追加するものだと思っていたのですが、まさかの「カムリ」ベースによるドレスアップ仕様でしたか。

外観については、専用ボディキットや19インチアルミホイールを装着し、Tein Street Advance製コイルオーバーサスペンションをインストールすることで、グッと車高をローダウンしています。

こういったユニークな背景を持ってして東京オートサロン等に出展するところも、NATSの魅力あふれるポイントだったりしますが、この他に出展される個体については今のところ明らかにされていません。

気になるパワートレインは、排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力160ps/最大トルク213Nmを発揮します。

~NATSは過去にこんなモデルも出展していた~

まずは、東京モーターショー2019での出展されたスズキ新型「ジムニー(Suzuki Jimny)」をベースにしたハイリフト・オフロードトラックモデル「ジムニー・アドベンチャー」。

このオリジナルモデルは、トヨタ「ランドクルーザー」やジープ「ラングラー」といった大型オフロードSUVを意識したカスタムシリーズということで、多数の特注コンポートネントを採用し、車高アップするだけでなく、オリジナルのスプリング/ショック、巨大オールテレーンタイヤ・ホイールを装着することでゴリゴリ仕様へと変化しています。

こちらが「ジムニー・アドベンチャー」へとカスタムしていく途中の作業風景。
ベースは「ジムニー」となるため、外付けのオーバーフェンダー等は追加装備され、更には後席側のルーフからCピラーにかけても完全にぶった切っていることが確認できますね。

見た目はピックアップトラック仕様ですが、リヤにはホワイトのスチールチューブが取り付けられ、更にはシートも完全に取り外されてRECAROシートへと置き換えられています。

なお、こうした作業工程を公開しているところもNATSの大きな特徴で、ただ完成したモデルだけでなく完成するまでの過程も含めることが彼らにとってのクルマ作りの重要な要素であり、作品の一つになっているのだと思われます。

かなりアグレッシブさが増した「ジムニー・アドベンチャー」。
日本の学生がオリジナルでカスタムした特別な一台ですが、肝心のオフロード走行に関してはどこまで本領を発揮できるは不明。
是非ともYoutubeなどで泥道や雪道を走行する動画を公開してほしいところです。

~トヨタ「86」ベースでランボルギーニ?!~

こちらは東京オートサロン2019にて、NATSの卒業作品として出展されたトヨタ「86」ベースのランボルギーニ「ウルス」風ピックアップトラックモデル「ウルス86」を。

既にイメージレンダリングでは明らかにされていた「ウルス86」ですが、もう少し違和感のない滑らかなボディラインを持つのかと思いきや、色んな意味で周りの予想を大きく裏切った後付け感を全面的に押し出す”かなり気持ちの良い”仕上がりになっています。

フロントヘッドライトはトヨタ「86」そのままなのに、フロントバンパーは手作り感満載の「ウルス」仕様ですが、どことなく学生の卒業作品というあどけなさが残るところにちょっとした安心感があったりで、かなり好感の持てる改造になっています。

そして更に外付け感を加えたブラックの外付けオーバーフェンダーを装着したことで、リバティーウォーク(LB Performance)やロケットバニー(ロケバニ)とは異なるまた新しいド派手な装備となっています。

サイドから見てみるとこんな感じ。
「86」のフェンダーをダイナミックにぶった切り、オーバーフェンダーを装着するだけでなく、大口径アルミホイール+万能タイヤを装着するためにリフトアップ式のサスペンションをインストール。
どことなくその迫力はランボルギーニ「LM002」にも見えたり…?

リヤから見てみるとこんな感じ。
給油口にマッチしたオーバーフェンダーの装着と、リヤトランク部分を完全にオープン仕様にしてピックアップトラック風にダイナミックカスタム。ちゃっかりロールケージも装備して剛性も若干向上させている模様。

リヤテールランプは「86」のユニットをそのまま装着していますが、リヤバンパーもほぼ取替えレベルのためワイド感は半端無いですね。
全体の完成度で見ると市販化できるものではありませんが、卒業作品並びにオートサロンでの出展としては十分すぎる程の完成度とユニークさを持ち合わせていると思います。

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Reference:CARSCOOPS