(米)マツダの2019年売り上げ台数は278,552台と2018年比でー7.2%減。大ヒットを期待した新型「マツダ3」はほとんど伸びず…なぜ売れなかったのか?→このモデルの良さを世間に伝えるのは中々難しい

2020-05-27

~新型「マツダ3」は「NDロードスター」同様に世間に良さを伝えるのは難しいモデルかもしれない~

マツダ・アメリカが、2019年の年間売り上げ台数を発表。
2019年は大々的な宣伝が行われたフルモデルチェンジ版・新型「マツダ3(Mazda3)」が注目され、先代「アクセラ」よりもアグレッシブでありながらも、すっきりとしたスタイリング、更には改良された魂動デザインが大きな話題を呼びましたが、これが思いのほか売れないといった”マツダの誤算”がありましたね。

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~「マツダ3」はなぜ売れなかったのか?~

マツダ北米事業(MNAO)によれば、新型「マツダ3」の2019年の販売台数は、2018年の64,638台に比べてー21.5%も少ない50,741台にとどまりました。
正直、このモデルの魅力を伝えるのはかなり難しく、確かに先代に比べてかなり改良されたポイントも多いですし、国産車としての質感も非常に高く、それでいてコストパフォーマンスもそれなりに良いのではないか?とは思いますが、「この車が欲しい!」と思える気持ちになれるか?と言われると、そこまでの気持ちになれないのが本音。

非常に抽象的で大変申し訳ないのですが、「この車凄いなぁ」という程度で終わってしまったのが「マツダ3」だと思っています。
ガソリンタイプのSKYACTIV-Gや、ディーゼルタイプのSKYACTIV-D、そして新世代マイルドハイブリッドタイプSKYACTIV-Xの3グレードがラインナップされていますが、大きく差別化されているのはパワートレインぐらいで、特別且つ差別化がはっきりとされたデザイン性があるのかというほとんど無いんですね…

「質と中身」は確かに非常によく出来上がっていると思いますが(これは私も実際に試乗してわかった)、これは自身が乗ってみないとわからない領域だと思いますし、カージャーナリストの記事やYoutube動画だけでは伝えにくい”マニアックな車”であることは間違いないと思います(あとはCセグメントの競合が欧州車ということや、発売直後からリコールを連発したのも売れなかった原因の要素ではないかと推測)。

~一方でSUVの売り上げは好調のようだ~

なお、それ以外のモデルにおいて全体の販売台数で唯一大きく貢献したのがミドルサイズSUVの「CX-5」。
このモデルの2019年の売り上げ台数は、2018年の150,662台を上回る154,545台で、+2.6%増加となりました。

それ以外のコンパクトクロスオーバーの販売も好調で、新型「CX-30」は2019年末に発売スタートしたにも関わらず、2019年販売台数は899台を記録。
トータルの2019年販売台数は、2018年の300,325台に比べてー7.2%減となる278,552台となりましたが、おそらく新型「マツダ3」の魅力がもっと伝わっていれば売り上げ台数もプラスに変化していたのではないかと思います。

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Reference:motor1.com