さようならBMW「i8」。PHVスポーツカーとしてけん引してきた「i8」が2020年4月で生産終了との報道。なぜ「i8」は人気が出なかったのかを考える

2020-05-27

~どうやら本当に「i8」が生産終了となるようだ~

BMWのiブランドでフラッグシップPHVスポーツモデルとして人気を集めた「i8」が、遂に2020年4月に生産終了と言われています。
自動車ニュースサイトAutocarの情報によると、発売から約6年ほど販売されてきましたが、トータルの生産台数は意外にも少ない約2万台ほどということで、顧客のコメントとしては「先進的なデザインで注目度は高いが、コストパフォーマンスやリセール率の低さも際立つ」とのことで、他のスポーツモデルに比べるとデメリットとなる部分は非常に多かった可能性が高いと言われています。


~なぜ「i8」はそこまで人気が出なかったのか?~

私も以前、マイナーチェンジ前の「i8」に試乗させていただいた際、その近未来的なデザインと優れたパフォーマンス、そして低排気量ながらも電気モータによる強いアシスト力によって繰り出されるワープするような加速は特筆すべきものがあり、「BMWも面白い車を作ったんだなぁ」と感心したことを今でもはっきりと覚えていますが、ただ「これ凄くほしい!」と思うには中々にハードルが高く、感動のその先に行きつくにはまだまだのように思えました。

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つまり、食指を動かすほどに「i8」が特化した部分が見当たらず、例えばランボルギーニやフェラーリのようにスーパーカー的な要素がしっかりと組み込まれているのか?と言われると非常に判断が難しいのが正直なところ。
確かにドアが上に開くスタイルのバタフライドアは画期的でしたが、その点以外は極めて普通(特に内装は一般車と変わらないレベル)。

リバティーウォークカスタム並みにぶっ飛んでいたら、また印象は大きく変化していたかもしれないですけどね…

~既に「i8」の後継モデルの準備も進められているようだ~

いずれにしても、この個体がそこまで販売台数を伸ばすことができなかった背景には、先述にもあるようなコスパやリセール面もあるとは思いますが、それ以上にこの車から得られる何かが大きいか小さいかも影響しているのは間違いなさそうです。

なおAutocarによれば、「i8」は2月末以降のオーダーは受け付けないと説明しており、いよいよ本格的に生産終了のカウントダウンが始まる状態に入っているようですね。
その一方で、今後5年以内に新たなMネクストコンセプトにインスパイアされた、最新スポーツモデルが導入される予定とのことで、一説では「i12」と呼ばれる更なるハイパフォーマンスモデルとの噂もあります。

スペックに関してはまだまだ明らかになっていないものの、排気量1.5L→2.0Lへとアップし、更に電気モータによるアシスト力も向上してBMW史上最高のシステム出力を持つ一台になるの?と期待されているそうです。

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Reference:motor1.com