トヨタ「86」のエンジンではトルク不足だ→よし、エンジン取っ払って電気自動車にしよう!→日産「リーフ」のe-POWER技術搭載でトルクモリモリにしてみた【動画有】

2020-05-27

~「GT86」のピュアEV仕様は今回が初かもしれない~

トヨタの2ドアスポーツクーペ「86」を所有するドイツのユーチューバーPhilip Schuster氏が、排気量2.0L 水平対向4気筒エンジン(最高出力200ps/最大トルク205Nm)ではトルク不足を感じていることから、エンジンを完全に取っ払って100%電気自動車に改造したとのこと。


~使用する電気モータは日産「リーフ」~

元々このオーナーは、「86」の軽快なハンドリングには大変満足していたそうですが、走り出しのトルクの低さや後半の加速の伸びには不満を漏らしていたそうで、一時は過給器などを設けることも検討したのですが、それではまだまだトルク不足を感じる恐れがあるとして、最終的に大型の電気モータによるアシスト力を利用することに。

肝心の電気モータですが、どうやら日産の電気自動車「リーフ」に搭載されているモータ等のユニットを搭載しているとのことで、エンジンからの置き換えによるトラブルなどもあって、色々と試行錯誤が続いたそうです。

特にトランスミッション系においてもはかなり苦労したそうで、「リーフ」の電気モータに6速ギアボックスを組み合わせる仕組みを考えていたものの、最も上手く機能させるために適したクラッチを見つけることができず、最終的にはホンダ製のクラッチを採用した模様(車種などは不明)。

なお日産「リーフ」のバッテリパックは24kWhとそこそこに大きく、これによるモータ出力は約200hp/最大トルク400Nmを発揮するため、トルクだけ約2倍のモリモリ仕様に。

エンジンは完全に排除されているため、燃料タンクはもちろんのこと、給油口も完全に排除。
エキゾーストマニホールドも排除されているので軽量化もできているとのことですが、最終的に従来の「86」に比べてどれだけ軽量化できているのかは不明。

但し、以下の動画を見る限り、EV仕様の「86」の加速力は中々に化け物。
一瞬スーパーカーを走らせている?と思わせるほどにトルクの高い走りを披露していますね。

【Fully electric Toyota GT86 EV】

~既に「AE86」でEV化する変態オーナーも存在していた~

トヨタのカローラとスプリンターのスポーツクーペモデルとなる「AE86」心臓部に内燃機関エンジンではなく、100%EVパワートレインを搭載するというとんでもない個体が登場。
元々は排気量1.6L 直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力130psを発揮。駆動方式は後輪駆動(FR)で、5速マニュアルトランスミッションを搭載するため、ドリフトカーとしても人気が高く、漫画「頭文字(イニシャル)D」にも登場する程。

そんな大人気車種である「AE86」のエンジンから、最大275Vを発揮する高電圧バッテリーへと交換。
システム出力は不明ながらも、最大トルク448Nm/200~4,000rpmを発揮するハイパワーモデルへと一新。

もちろん、本動画では勢いよく加速した瞬間にタイヤをスピンさせ、豪快にドリフトターンを繰り返していますが、やはり加速時は全くエキゾーストサウンドは無いものの、EV車両特有の甲高い(黒板消しを爪で引っ掻いたような音)サウンドが奏でられ、「AE86」から聞き慣れないサウンドを聞くにはちょっとした抵抗があったりするのかもしれません。

【[HOONIGAN] DT 148: Electric Toyota AE86 Drift Car】

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Reference:INSIDEEVs