ホンダ新型「フィット4(FIT4)」に試乗。新装備の渋滞追従機能付きACCのブレーキ具合は最高、気になる乗り心地や視界はどうだ?

2020-05-27

~早速新型「フィット4」の試乗してきたぞ!~

本日2月14日より、いよいよ発売スタートとなったホンダのフルモデルチェンジ版・新型「フィット4(Honda New FIT 4)」。
既にいつもお世話になっているホンダディーラーでは試乗車と展示車両の準備が完了しているとのことで、早速一番にて試乗してきました!

また、先日のブログでもお伝えした通り、私もオーダーしている上位グレードLUXE(リュクス)の「アームレスト付センターコンソールボックス+ワイヤレス充電器」のメーカオプションを設定した個体に関しては、例の社会問題の絡みで、ワイヤレス充電器のパーツサプライヤが中国ということもあり、中国政府から輸出のストップがかけられているため、納期が遅れることが決定しています(どんなにオーダーが早かった人でも該当のグレードは納期が遅れるとのこと)。
当初は2月中旬に納車される予定だったのですが、2月14日時点では納期が「未定」になっています。

こればっかりはホンダメーカーやホンダディーラーも被害を受けた側になるわけですし、責めるわけにはいかないので、我慢して中国政府がOKを出し、1日でも早く納車されることを待つばかりとなります。

出だしからちょっと暗い話となってしまいましたが、まずは新型「フィット4」の乗り味や加速性能、視界、安全装備の機能性がどういったものなのかを試乗にて体感してきたので、早速レポートしていきたいと思います。


~今回試乗したのはスタンダードグレードのHOME・e:HEV~

ちなみに、今回試乗させていただいたグレードはスタンダード仕様のハイブリッドタイプとなるHOME(ホーム)で、ボディカラーはプレミアムサンライトホワイト・パール。
光の差し方でゴールドっぽくも見え、ときには水色っぽくも見える不思議なボディカラーですが、私もこのカラーをオーダー。
改めてその色合いを拝見させていただきましたが、非常に上質でシンプルなパールホワイトとは異なり、個人的にはかなり好み。

インテリアはブラックのファブリックと合成皮革のコンビシート。
他にもソフトグレーといったカラーも選択できますが、汚れなどを気にされる方はブラックを選択したほうが良さそうですね。

それでは早速試乗していきましょう。
ドアロックと解除はトヨタ「プリウス」と同じセンサー式で、ドアハンドルを握るとロックが解除されるタイプとなります。
ドアをオープンすると、かなり軽やかで小さな子供でも簡単に開けられる程。
でも、ドアを閉めた時の”バタン”という音は、軽自動車のような軽い音ではなく、ちょっと重厚感のあるような感じですね。

~エンジン始動は皆無で快適な車内空間を提供~

続いてシートに座り込みエンジンスタータースイッチを教えてエンジンを始動。
暖気がある程度完了した状態でエンジンをかけたので、モーターが起動しただけでエンジン始動音は全くなし。

非常に操作性の高いダイヤル式のエアコンなどを操作すると、エンジンが始動するのですが、このエンジンがかかった時の振動もシートに伝わることなく非常に静かですね。

それでは早速試乗するため、ブレーキを踏みながらセンターシフトノブを”D”レンジに移動させます。
電動パーキングブレーキを採用しているため、手引きやフット式のサイドブレーキは無し。スムーズにクリープ走行させていきます。

早速公道を走行する上での段差を乗り越えていきますが、段差の衝撃を上手く吸収し、ほとんど車内が揺れないほどに上質な乗り心地。何コレすんごく良いんですけど!

おまけにステアリング操作はかなり軽やかで取り回しが楽ですね。
2スポークステアリングの操作性ってどうなん?とは思っていて、おまけにちょっと不安になるぐらいの軽さなんですけど、小柄な女性でも簡単に操作できるほどですし運転はしやすいと思います(2スポークステアリングはほとんど違和感なく操作できた)。

~視界はかなり良好。乗り心地や加速性はどうだ?~

そして気になる視界の広さなんですが、これが恐ろしく見やすいこと。
Aピラーが極細になったことで、これまで死角になっていた部分も見渡せるようになっていますし、おまけに姿勢を前かがみにしながら周りを見渡すようなことをしなくても、目を動かすだけで見渡せるのも大きなポイントだと思います。

続いて乗り心地についてですが、これは思ったよりも足回りはカタメ。
とは言っても、ガッチガチのカタさでもフワフワした柔らかさでもない丁度良い中間のカタさなので、突き上げ感もないですしストレスなく乗れました。

アクセルのレスポンスについてですが、やはり排気量1.5L 直列4気筒エンジン+デュアルモーターを組み合わせたハイブリッドシステムということもあって、立ち上がり時のモーターのアシスト力はスムーズですし、すぐに周りの交通の流れに合わせて走行できるのも良いところ。

これがガソリンタイプだと、かなりアクセルを踏み込まないといけませんし、周りの交通の流れに合わせるのにちょっと時間がかかってしまいますが、ハイブリッドタイプだとそういった不安も無いように感じられます。
ただ、ある程度アクセルを踏み込んでしまうとすぐにエンジンが始動してしまい、かなり回転数を上げているような野太い音が聞こえてしまうのは致し方ないところ。

~渋滞追従ACCの機能性は国産車ならではで上質~

続いて、市街地にて今回のフルモデルチェンジにて新しく装備された「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を利用したのですが、こちらは0km/hから設定が可能になるため、前車の追従だけでなくしっかりと自動でブレーキ→停車もしてくれる優れもの。

特に減速する際のブレーキは、インフォテイメントシステムに表示される「フィット4」の後ろ姿が連動してブレーキランプが点灯したりするので非常にわかりやすく、おまけにブレーキの仕方も非常にマイルドなんですよね。

これがメルセデスやアウディになると、ブレーキがかなり強くてちょっと姿勢が振れたりするのですが、新型「フィット4」の自動ブレーキは、車内に乗っている人が不安にならないようなマイルドなブレーキを踏んでくれるので、結構安心して操作を委ねることができます(熟練者のフットブレーキのような感じ?)。これは渋滞時にストレスを感じることなく利用できるのではないかと思いますね。

~短距離試乗での評価はかなり高め。あとは納車された後の評価でどのように変わるかがポイント~

今回は簡易的な試乗だったため、そこまで不満を持つような点は見つからなかったのが正直なところなのですが、トータルで見たら非常に評価の高い一台だと思いますし、「新型フィットオーダーしてよかったなぁ」と思えるほど(強いて言うなれば、新型フィット4より採用の9インチナビのタッチレスポンスがそこまで良くなかったぐらい…)。

早く納車されて長距離移動に使用して細かいインプレッションをしたいのですが、先述にもある通り、納期遅れでいつ納車されるのかわからないので、この辺りは気長に待ちたいと思います。

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