一体コレで何例目?世界限定500台のみ販売された「マクラーレン・セナ」がまたも炎上!しかも原因は一切不明、過去にエンジン関連のリコールも届け出たばかり

2020-05-27

~ここまで「マクラーレン・セナ」の不具合や事故が生じるのはとても心苦しいものがある~

ポルトガル・ブラガにて、マクラーレンが世界限定500台のみ販売したアルティメットシリーズ「マクラーレン・セナ(McLaren Senna)」が突如として炎上したとのこと。
発火の原因としては、「セナ」のリヤミドシップに搭載される排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンからとのことですが、すぐさま消防車が駆けつけたこともあり、車体が燃える尽きるまでには至らなかったとのこと。


~なぜ「セナ」は燃えてしまったのか?~

なお、現地消防士たちも「セナ」のエンジンのどの部分から炎上したのか?を調査するため、エンジンフードをオープンするために色々と車内のレバースイッチなどを調べるも、かなり手間取っていることがわかりますね。

しかも「セナ」のエンジンを調べることはそうそう簡単なことではないことを考えると、このように公道上にてトラブルが発生した際には、非常に都合の悪い個体であることもわかります。
そのため、現時点ではエンジンの何が原因で発火したのかが明らかになっていません。

もう少し拡大してみるとこんな感じ。
左側にてエンジンフードをオープンしようとしているのが「セナ」のオーナーで富豪であり実業家になりますね。

なおボディーはひどく白くなっていますが、元々はマットパープルにマットイエローのアクセントが組み合わさった特殊なカラーリングに仕上がられており、このカラーに仕上げるだけで300万円以上のオプション費用が発生するとのこと。

~「セナ」の炎上事故は今回が初ではない~

なお「セナ」が炎上した例は今回が初ではなく、過去既に2件の炎上事故が発生済み。
一つはアメリカ・ロサンゼルスにて、自動車系人気ユーチューバーのサロモン(Salomondrin)氏が所有する個体で、納車してわずか11日しか経過しておらず、しかも走行距離は僅か643kmと非常に少ないながらもこうした炎上事故が発生してしまったとのこと。

二件目は、2019年7月に開催されたF1オーストリアGPにて、数多くのスーパーカー/ハイパーカーを所有するコレクター・@gercollectorの「マクラーレン・セナ」が、パレードラン中に突如として発火するという炎上事故が発生。

火はすぐに消し止められ、「セナ」を運転していたF1ドライバーのGerhard Berger選手も無事に救出されていますが、車両の方はリヤ周りや内部、そしてエンジンが損傷しているとのことで大がかりな修理が必要になるといわれています。

~以前、「セナ」のエンジンに関するリコールが届け出されたばかりだが…~

この炎上事故が発生後、マクラーレンはアメリカやオーストラリア含むすべての個体を対象としたリコールを発令しており、エンジンのワイヤハーネスに問題があるとして、ハーネスの一部が金属リンクパイプの熱シールドと擦れ合い、ハーネス内のワイヤに損傷を与える恐れがあると説明。

これにより、ワイヤハーネスに損傷が生じると、エンジンを損傷させて失火の原因を作ったり、電力を供給するバッテリ、更にはエキゾーストシステムも損傷する恐れがある等で非常に危険であるとしてリコールを発令しましたが、今回の問題がそれに該当するものなのか、それとも全く別の問題が生じて炎上してしまったのかは一切不明なままとなっています(もしかしたら、未だリコール対応されていない個体だったのかもしれない)。

それだけ「セナ」にかかるエンジン負荷が相当に大きく、反対にこれだけ負荷をかけないとパフォーマンスを発揮することができない?とも考えられ、改めてマクラーレンが再調査を進めなければならないとなると、そもそもの設計に問題があった?とも考えられ、マクラーレンとしてもこのあたりの問題は早期的に解決しておきたいところでしょうね(この後に納車される「スピード・テール(Speedtail)」にも大きな影響が出てくる)。

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Reference:CARSCOOPS