マクラーレン最強の新型「765LT」が遂に世界初公開!世界限定765台のみ販売、アクティブリヤウィング搭載、そして車内からもエンジンが見えるギミックも

2020-05-27

~ドラッグレースの帝王「720S」をも圧倒する究極のハードコアモデルがデビュー!~

マクラーレンは3月3日、スーパーシリーズ「720S」をベースにしたロングテール&ハイパフォーマンスモデル「765LT」を世界初公開しました。
このモデルは、ドラッグレースの帝王でお馴染み「720S」よりも更に軽量化が施され、更にパフォーマンスも大きく向上させた究極マシンであり、更にはカーボンファイバパーツを多用した空力パッケージも装備されています。

外観から見てもお分かりの通り、従来モデルに比べてブラックのパーツの部分が多くなっただけでなく、更なるアクティブさを向上させるためにフロントスプリッターや修正されたフロントバンパー、サイドスカート、ユニークなドアプレート、巨大なリヤディフューザー、アクティブロングテールリヤウィングなどが搭載されています。


~高性能エアブレーキの搭載と超強力なブレーキング性能を持つ「765LT」~

ボディスタイルとしては非常に滑らかながらも、”LT(Long Tail)”と示した通りリヤ部分が延長されて空力特性を向上しています。

更にはエンジンベイからの熱気を放出することや、冷却効果を高めるためのダクトも設けられていますし、高い走行性能を発揮するためにエアブレーキ機能が設けられ、ダウンフォースを最適化するために様々な角度調整が施されます。

足もとにもかなりの工夫が。
何と「765LT」専用となるチタンボルトを備えた超軽量鍛造合金ホイールやオーダーメイドのピレリ製P Zero Trofeo Rタイヤも装着され、走行性能に加えてグリップ性能も大幅に強化されています。

なおブレーキ部分においては、「マクラーレン・セナ(McLaren Senna)」から供給されるキャリパーを備えたカーボンセラミックブレーキシステムが採用され、これ以外にも「セナ」の特注となるブレーキパッドとカーボンセラミックディスクを備えたトラックブレーキパッケージも選択できるとのことで、これにより従来よりも約60%強化され、摩耗と色褪せを軽減するために4倍の熱伝導率を提供しているとのこと。

リヤデザインもかなり過激に進化しましたね。まるでGT3モデルのようなエクストリームさを持っています。
リヤマフラーは、従来のセンター2本出しではなく、センター4本出しに変更され、更にはチタン製エキゾーストシステムを採用しています。
これにより、従来よりも40%軽量化され、更にはシアリングLTサウンドトラックと呼ばれる過激なエキゾーストサウンドも提供されるとのこと。

~インテリアも余分なものは一切排除し、男心をくすぐるギミックも採用!~

インテリアはこんな感じ。
何とエアコンやオーディオシステムが排除され、ドア収納ポケットの代わりに軽量ネットが採用されるなど、実用性を一気に捨てて可能な限り軽量化に特化した内容になっています。

運転席には、8インチタイプのインフォテイメントシステムが採用され、豊富なカスタマイズオプションと8つのBy McLarenカラーテーマも準備されているそう。

こちらは「マクラーレン・セナ/600LT」でも採用される軽量カーボンファイバレーシングシートで、無駄な素材を一切使わずに体にフィットする部分にだけアルカンターラを使用したものになりますね。
なお従来のスポーツシートに比べて18kgも軽量化されているそうです。

そして個人的に興味深いのが、後席スペースには何とV8エンジンを見ることができるギミックが搭載され、二重のガラスパネルによって保護。
もちろん、その周りにはカーボンファイバフレームが装備されていますし、センターには「765LT」のロゴも追加されています。

~765馬力発揮で0-100km/h加速は2.7秒と驚異的~

パワートレインについては、鍛造アルミニウムピストンや追加の燃料ポンプ、改良されたオイルポンプ、再調整されたエンジン管理システムによる排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力765ps/最大トルク799Nmを発揮。
トランスミッションは、「765LT」用に最適化された7速DCTを搭載し、更には「720S」よりも15%も速いギア変速を採用することで、サーキットでのラップタイム更新とドラッグレースでのクレイジーすぎる加速性能を発揮することが可能になるそうです。

直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.7秒、0-200km/hの加速時間が7.2秒、ゼロヨンは10秒未満、最高時速は330km/hにまで到達します。
なお車体重量についても軽量化が施されており、「720S」よりも79kgも軽い1,229kgを実現しています。

「765LT」は、世界限定765台のみ販売されるとのことで、初期ロットモデルは2020年9月に出荷予定となっているそうですが、価格帯については後日公表予定とのことです。

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Reference:CARSCOOPS