コーナリングに特化したブガッティ「シロンPur Sport」が世界初公開!世界限定60台のみ、リヤウィング装備で1,500馬力発揮、価格は約3.8億円から

2020-05-27

~コーナリング特化型ということであれば、おそらくは「ディーヴォ」と同じ系統に~

以前、ブガッティ「シロン」をベースにしたコーナリング特化型モデルが登場する?との噂がありましたが、3月3日遂に「シロン・ピュール・スポール(Bugatti Chiron Pur Sport)」が世界初公開されました。

ブガッティCEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、2019年末に「シロン」の派生モデル2種類を発表することを明らかにしていましたが、おそらくは今回の記念すべき1車種目がこれに該当するとのことで、従来「シロン」に比べて空力特性が向上し、更には車体重量の軽量化、パワーバランスを向上させた一台となります。


~回転数のレッドラインを引き上げることで、よりアクセルレスポンスを向上~

「シロンPur Sport」のパワートレインは、排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力1,500ps/最大トルク1,600Nmは変わらないものの、回転数のレッドラインが従来よりも200rpm高く設定され、更にはギアボックスを15%近いギア比に変更することで、動力伝達とエンジンレスポンスが改善し、結果として従来モデルに比べて弾性値が40%も向上しているとのこと。

~何とも過激なリヤウィングも装備されてレーシング風に~

外観については、僅かにボディデザインが変更され、空力学的に最適化されたフロントフェイスを採用し、更にはリヤ部分には1,900mm幅のスポイラー(固定式リヤウィング)を装着することで、強烈なダウンフォースを発生させるそうです。

このほかにも、3Dプリントされたチタン製エキゾーストシステムもインストールされ、軽量且つ耐熱性を大きく高めているとのこと。

今回のモデルについて、ブガッティのエクステリアデザイン責任者であるフランク・ヘリル氏によれば「シロンPur Sportはとにかくレーシングに特化しており、リヤアクスルにてより多くのダウンフォースを生成し、最適化されたエアアウトレットと大型のフロントスプリッターやエアインレット、ホイールアーチベントによってクリーンバランスを大きく高めている」と説明。

足もとについては、ブレーキや空力特性を向上させ、更には16kgも軽量化が施された最新のアルミホイール(別名:エアロアルミホイール)も装着しているとのことで、ここにフロント285/30 R20・リヤ355/25 R21インチのミシュラン製スペシャルタイヤを装着しているそうです。

シャシーも大幅に改良されているとのことで、最新のサスペンションをセットすることでフロントが65%カタく、リヤが33%カタくスプリング仕上がっており、足回りのブレーキにおいても、チタンブレーキパッドベースパネルを採用することで、従来よりも19kgの軽量化が施されているそうです。

なおこのモデルは、世界限定60台のみ販売されるとのことで、価格帯は約3.8億円から、生産開始時期は2020年後半からを予定しているそうです。

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Reference:motor1.com