マクラーレンCEO「P1の後継モデルは100%電気自動車にならない!エンジンは必ず搭載する。電気自動車はとにかく充電に時間がかかる」

2020-05-27

~マクラーレンはまだまだ電気自動車に関して前向きな姿勢を見せることはできない~

マクラーレンは先日、同社スーパーシリーズでドラッグレースの帝王でお馴染み「720S」をベースとしたハイパフォーマンス・ロングテールモデル「765LT」を発表し、世界限定765台のみ販売することを明らかにしました。

このモデルは、「720S」に比べて79kgも軽い1,229kgを実現したモデルで、パワートレインは従来通り排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力765ps/最大トルク799Nmを発揮するため、今後登場してくるであろうハイパフォーマンスモデルや、最も競合視しているフェラーリ「488ピスタ(Ferrari 488 Pista)」をも圧倒する力を持つと言われています。

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そんなマクラーレンですが、スーパーシリーズよりも更に上位グレードに位置するアルティメットシリーズより、ノンハイブリッドモデルとなる「マクラーレン・セナ(McLaren Senna)」がラインナップされ、その先代にはマクラーレン初のハイブリッドモデルとなる「P1」が存在します。

現在、「P1」の後継モデルについて様々な噂が浮上していますが、これについて自動車ニュースサイトCar And DriverがマクラーレンCEOのマイク・フレウィット氏にインタビューしたところ、「P1」の後継モデルはハイブリッドかEVの何れかになることは間違いないものの、100%電気自動車(ピュアEV)になることはなく、これについてはまだまだ保留のままとしているとのこと。


~但し電気自動車の素質は非常に高いと考えているようだが…~

ただ、マイク・フレウィット氏は相当にEVが好みだそうで、EV特有の駆動系やレスポンス、洗練さ、パフォーマンス性においてはかなりの感動を覚えたとのこと。
しかしながら、そういったパフォーマンスなどを得る一方で、大きく犠牲にしなければならないのが充電時間という問題で、ガソリンモデルのように、1~2分で燃料補給ができるのに対し、ピュアEVは充電時間に30分(急速充電)~12時間といった時間を犠牲にしなければならないのはあまりにもナンセンスであり、全く理にかなっていないとコメント。

スーパーカーといえども、毎日利用するオーナーも必ず存在するため、そういった全てのオーナーに満足してもらうためには、今すぐにピュアEVを採用するのは早すぎるとのこと。
なおマクラーレンは、「P1」の後継モデルに関して2024年までにどのような仕様にするのかを決定するとのことですが、それまでにはスポーツシリーズやスーパーシリーズにおいてもハイブリッドモデルが数多くラインナップされるのではないかと思います。

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Reference:motor1.com