サイドミラー位置がとんでもないところに配置されたカナダ製スーパーカー・フェリーノ新型CB7Rが全く売れない!その技術は確かなのにどうして売れないのか?

新興メーカーと顧客との”考え方”にギャップがあるから売れない?

2020年初め頃、カナダのスーパーカー振興メーカーであるフェリーノが、全く新しい公道スポーツモデルとなるCB7R(Felino New CB7R)を世界初公開し、更に2020年末を目標に洗練されたエアロダイナミクスカーボンボディキットを備えたエクストリームクーペCV7+を発表することを明らかにしたものの、このモデルの先行予約を受け付けているにも関わらず、未だに誰一人として顧客からの予約が入っていない模様。

フェリーノは、カナダの有名レーサーであるAntoine Bessett氏によって設立された振興スーパーカーメーカーで、以前発表されたCB7Rは、同社にとって初めて公道での使用が合法化された記念すべきモデル。

フェリーノ曰く「このモデルはスポーツカーを長年操作してきた経験豊富な顧客をターゲットにしたもので、更にはハイエンドスーパーカーセグメントの主要な国際メーカー、つまりはランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンといったところを競合にした一台にしている」と語っています。

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どうしたら新興メーカーは”売れる”ことができるのか?

つまり、このモデルを開発した人物の経緯や背景は十分に優れており、有名レーサーというプレミアムブランドと信頼性を持ちながら、それでいて走りと機能性に十分特化したモデルを発表しながらも、こうした魅力に対する顧客の反応はイマイチというのが現実なのだそう。

これはあくまでも予測ですが、今どきのスーパーカーやクラシックカーを求めるユーザーのほとんどは、”単純に走りの楽しさ”を得るために購入するのではなく、投機目的・コレクション・有名な限定ブランドを所有する満足感を購入することが主になっていると思われ、そういったことを考えると振興メーカーの認知度やブランド力はまだまだですし、中々「売れ続ける」のが難しいメーカーなのかもしれません。

ちなみに振興メーカーとして何とか成功を収めている有名処といえば、100%ピュアEVハイパーカーを製造するリマック(Rimac)や、UAEドバイ発の振興メーカーでお馴染みWモータース(W Motors)とデヴェル・モータース(Devel Motros)ぐらいでしょうか。

Wモータースはワイルドスピードに「空飛ぶ車」として登場したことが大きく影響している

特にWモータースに関しては、ドバイを撮影拠点とした映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」にて、”空飛ぶ車”としてライカン・ハイパースポーツ(Lykn Hypersport)が登場し、その後の後継モデルではフェニア・スーパースポーツ(Fenyr Supersport)も登場し、世界限定10台のみとなるローンチエディションも無事完売(しかもその内の5台は芝浦グループホールディングスの新地哲己 氏が購入済み)。

つまり、こうしたメディア(リマックはTopGearの例の事故で一躍有名に)や映画等にて全世界にPRできるポイントがあったからこそ成功できるのだと思いますが、反対に言えば、それだけ成功できる振興メーカーも非常に稀であることがわかります。

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