その価格は20億円以上の可能性も?!世界で一番最初に製造されたと言われるレース用のマクラーレン「F1 GTRロングテール」を公道仕様に改造した個体が販売中

2020-05-27

~その価値は全く読めないものの、とりあえず10億円超えは確実~

マクラーレンが世界限定106台のみ(プロトタイプを含めると108台だそうですが…)販売した3シーターレイアウトスーパーカー「F1」といえば、中古車市場では10億円以上の価値を持ち、更にそのハイパフォーマンスレーシングモデルの「F1 GTR」ともなると、20億円以上の落札価格を得るなど、ブガッティ「ラ・ヴォワチュール・ノワール(Bugatti La Voiture Noire)」以上の資産価値を持つ一台としても有名ですが、今回は一番最初に製造された「F1 GTRロングテール」が中古車市場にて販売されています。


~「F1 GTRロングテール」としては一番最初に製造されたモデル~

今回のモデルは、レース参戦を目的に10台(9台という情報も)のみ製造されたもので、しかもその10台の中で一番最初に製造(公道仕様モデルも含めると19番目なのでロットナンバーは”R19”)されたモデルともいわれています。

そしてこの「F1 GTRロングテール」は、元々プロトタイプモデル用として2台のみ製造されたものだそうで、おまけに公道仕様として特別な改造も施されているとのことから、サーキットだけでなく一般の公道走行も可能とのこと。
※残り1台は、有名なスーパーカーコレクターであるニック・メイソン氏が所有

年式としては1997年と、今から23年程前の個体となるものの、そのスタイリングやスペックは現代にも通ずるものがあり、今のマクラーレンを十分に体現できる程のオーラも兼ね備えていますね。

なお、ドアサイドパネルに”powered by BMW”のステッカーが貼付されているのは、リヤミドシップに搭載されているエンジンがBMWモータースポーツGmbH製だから。

元々はBMW「M8」に搭載される予定だったエンジンですが、結局のところお蔵入りとなってしまい、その代わりとしてマクラーレン「F1」に特別なチューニングを施すような形で採用。
パワートレインとしては、排気量6.1L V型12気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはX-Trac 6スピードシーケンシャルトランスミッションを搭載します。

ドア開閉方式は、現代のマクラーレンでも採用されるバタフライドアを採用。
ボディカラーは、ブラックを基調としつつもピンクやイエローといった蛍光色の強いアクセントを追加しています。

~インテリアは実用性よりも”ロマンとスパルタンさ”を重視~

シートレイアウトは先述の通り3シータータイプであるものの、あまりにもそのエンジンサウンドがうるさすぎて、隣の喋り声が全く聞こえないことからヘッドホン式インカムが採用されているそうです。

運転席周りはこんな感じ。
めちゃくちゃ剛性の高そうなシフトノブに、ゴルフボールのような掴み部分が設けられていますね。

アクセルやブレーキペダルにはゴールド仕上げのアルミを採用。
さらにペダル部分には”F1”の表記も。

なお、今回中古車市場にて登場している個体の価格は”要応談”となっていますが、最低でも10億円以上の価値があると予想され、もしかすると20億円以上の価値を持っている可能性も高そうです。

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Reference:motor1.com