巨大な扇風機が搭載されたゴードン・マレー氏設計のライトウェイトスーパーカー「T.50 SUPERCAR」のティーザー映像が公開。V12エンジンの最大回転数は12,000rpm以上に【動画有】

2020-05-27

~リヤに巨大ファンを設けたことでその注目度が一気に上がった「T.50 SUPERCAR」~

マクラーレン「F1」等のスーパースペシャルロードカーを設計してきた南アフリカのカーデザイナーであるゴードン・マレー氏が、自身の名前を用いた新たな自動車メーカー「ゴードン・マレー・オートモーティブ(IGMブランド)」を設立し、ブランニューモデル「T.50 SUPERCAR(スーパーカー)」の新たなるティーザー映像を世界初公開しました。

ゴードン・マレー氏曰く、「T.50 SUPERCAR」は実質的なマクラーレン「F1」の後継モデルということで、リヤエンドには片側1灯式のフェラーリ風丸型リヤテールランプやセンター2本だしエキゾーストシステム、そして衝撃的な400mmの巨大ファンを搭載したSFチックなスタイリングに仕上げられています。


~エンジンはアストンマーティン「ヴァルキリー」にも搭載されるコスワース製V12エンジン~

そして今回公開されているティーザー映像では、「T.50 SUPERCAR」に搭載される排気量3.9L コスワース製V型12気筒自然吸気エンジンのフェーズ1・開発段階となる3気筒エンジンでのテストを実施。
実際に搭載されるV型12気筒エンジンでは、最高出力650hp/12,100rpmと高い回転数を実現し、最大トルク450Nmを発揮。

更にこのエンジンには、48Vのインテグレーテッドスタータージェネレーターを搭載することで、最終的なシステム総出力は700hpにまで近づけることが可能とのことですが、このあたりのスペックは若干の変動があるかもしれないとのこと。
そしてトランスミッションは6速MTのみで、駆動方式は後輪駆動(MR)のみをラインナップします。

~気になるあの巨大ファンはどういった機能を果たすのか?~

そしてこちらは、以前「T50.SUPERCAR」に搭載される巨大リヤファンに関する詳細資料。
F1レーシングチームRacing Pointとの共同開発によって風洞テストが行われ、アクティブなアンダーボディエアロアジェンダとダイナミックリヤエアロフォイルと組み合わされていて、数多くの改良・ブラッシュアップによりダウンフォース効果はもちろんのこと、圧倒的な空力特性を得ることができるとのこと。

また上の画像にもある通り、リヤに設けられた大型ファンは、車体の下部を通過する空気を急速に加速させ、リヤディフューザーの一部である特別なコントロールダクトを通過させるために使用されるとのことで、ハイダウンフォースと呼ばれるモードにより、システムダウンフォースを30%増加させることが可能になり、更にストリームラインモードでは、ドラッグレース等の直線的な加速が10%も向上するそうです。

どのスーパーカーよりも空力特性を重要視し、更に軽量化も考慮された「T50.SUPERCAR」ですが、車体重量は僅か980kgを実現できるとのこと。
シートレイアウトは、マクラーレン「スピードテール/F1」同様に3シータ-レイアウトを採用。
生産台数は、世界限定125台のみで、公道仕様モデルは100台、トラック仕様は25台のみ、初期ロットモデルは2022年に出荷する予定となっています。

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Reference:CARSCOOPS