カーメディアがスズキ新型「ジムニー・シエラ」の5ドアモデルが登場する?と報道。但し、今現在はシートベルト不具合で生産ストップし最新納期情報も”不明”に

2020-05-27

~本当に5ドアモデルは登場する(できる)のか?~

以前、インドにて開催されたオートエキスポ2020において、スズキの新型クロカンモデル「ジムニー・シエラ(Suzuki New Jimny Sierra)」が待望デビューし、このモデルをベースにした5ドアモデル版がインド市場にて登場するとの噂が浮上し、これについてAutocarも報道。

そして今回、海外の自動車ニュースサイトmotor1.comの情報においても、どうやら5ドアモデル仕様の新型「ジムニー・シエラ」が早くとも2020年末頃より生産をスタートし、2021年初め頃には本格的に販売をスタートする、と報道しています。


~そもそも工場が予定通り稼働するかも微妙な状況にあるが~

但し、ここ最近更に深刻化している例の社会問題の影響により、海外調達部品の一部で納入に影響が出ることが見込まれるとのことから、スズキの全工場(湖西工場、磐田工場、相良工場、大須賀工場、浜松工場)および国内製造子会社の操業が停止することが決定。

操業停止期間としては、4月1日~4月3日の3稼働日と短期間ではありますが、恐らく海外に拠点を置いていく工場、以下に記載するインドのハンサルプール(グジャラート)工場も操業停止もしくは閉鎖するのではないか?との見方も出てきています。

少なくとも、今回の例の社会問題による経済的ダメージは大きく、リーマンショック以上の不況により、自動車の生産はおろか新型車の開発も非常に厳しい状況になってくるのではないかと予想されます。

どの企業も同じであるが、メーカーにつながる子会社や物流企業が機能しなければ何もできない

もちろん、そんな中でも新型車に関する情報が入ってくることはとても嬉しい出来事ではありますが、おそらくは市販化に漕ぎつけるまでには、今現在の物流ストップや工場ストップいった問題を解消しない限りは、新型車を発表する以前に製造することもできないため、とにかくこの現状を乗り越えない限りは何もかもが難しそう。

なお、例の社会問題よる影響がなければ、先述の通りグジャラート工場にて5ドア版の新型「ジムニー・シエラ」が製造される予定で、価格帯も約140万円未満を予定しているとのこと。

そしてこれも、当ブログでは既に記載している内容ではあるものの、5ドアモデルのボディサイズもほぼほぼ決定しているとのことで、全長3,645mm(フロントバンパーからスペアホイールカバーまで)×全幅1,645mm×全高1,720mmで、ホイールベースは2,250mm、最低地上高さ210mm、アプローチアングル37度/ランプブレークオーバー28度/ディパーチャーアングル49度に設定されているとのこと。

プラットフォームについては、これまで通りスズキの本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造を採用することは間違いないと思うのですが、これによりボディ剛性がどのように変化してくるのか、現行の3ドアモデルに比べて走破性等の影響がでないのか、居住性含め乗り降りはどのように変化するのかも気になるところですね。

パワートレインについては、こちらも現行3ドアモデルと変わらずとなる排気量1.5L自然吸気エンジンを搭載することは変わらずで、最高出力102ps以上/最大トルク130Nm以上になるとのこと。
トランスミッションは、5速MT/4速ATの何れかから選択が可能で、駆動方式はパートタイム4WDを標準装備としますが、廉価版として2WDの設定の可能性も。
ただ、欧州市場においては新型「ジムニー・シエラ」の燃費やCO2排出量は決して良い数字ではないことも事実で、BS-Ⅵ規格に準拠したエンジンを搭載するのではないか?との噂もあるとのこと。

~5ドア版以前に、3ドアモデルで現在不具合が発生→生産ストップ→納期不明に~

そしてもう一つの問題が、ちょっと大事になりそうな予感がする内容ではあるものの、いずれはスズキ公式からも発表されるのではないかと予想(まだ確定ではないものの、担当セールスさん曰く“可能性の高い問題”とのこと)。

その問題というのが、どうやら新型「ジムニー/ジムニー・シエラ」に新たな不具合が発生しているとのことで、近日中にメーカーと国土交通省とのやり取りが進められるのではないか?とのこと。

ちなみに不具合内容としては、シートベルトの装着に関する不具合だそうですが、これ以上の具体的な情報は展開が厳しいとのことでした。
つまり、現時点で生産が進められている個体や、これから出荷される全ての新型「ジムニー/ジムニー・シエラ」が生産停止・出荷停止となる恐れがあるとのこと。

そうなると、納車を控えているモデル含め納期は延びる恐れも…

これに加えて、それぞれのモデルの最新納期情報も現時点では”不明もしくは未定”という回答になるとのことなので、この情報はかなり残念…というのが正直なところ。
詳細につきましては、一度最寄りのディーラーにて確認をとっていただけたらと思いますが、恐らくは既に顧客へと納車されているモデルもリコールの対象になると思われます。

既に燃料ホースやフロントディファレンシャルの組付け不具合、更には不正検査によって計3度のリコールを届け出されている新型「ジムニー/ジムニー・シエラ」ですが、今回のシートベルトの不具合が正式に届出されれば4度目のリコールに。

たった一つの不具合により、これまで順調に進められてきた生産ラインが一瞬でストップとなり、納期がどんどん遅れていき、更には納車された個体の回収と改善措置を施すなどの非常に面倒な工程がこれから待ち受けていることを考えると、スズキは品質面において、まだまだ高くないレベルにあるのかもしれませんが、例の社会問題の一件も含め、しっかりと乗り越えてほしいところだと思います。

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Reference:AUTOCAR