ロールスロイス初のピュアEVモデルが2030年までに発売されるとの噂が浮上。しかもハイブリッド/PHVモデルは一切販売しないとの情報も

ロールスロイスが目指す「静かでトルクフルな走り」はEVが最も適している

これについては色々と理由はあるそうで、まずは今後10年以内にEVモデルの市販化を目指す一方、ロールスロイス本来の静かでトルクフルな走りを提供するためにはピュアEVが最も適していると考えているそうで、しかしながらロールスロイスの最大の弱点でもある「車体の重さ」により、必要以上のパワーと消費が重なることでバッテリーやモーターの寿命に加えて、航続可能距離などにも大きく影響してくるのではないか?とも考えたり。

内燃機関からピュアEVへと切り替えるということは、ガソリンを使用しなくなるだけでなく、トランスミッションやエキマニなどといったパーツも完全排除となり、その分軽量化にもつなげられるのですが、果たしてEV化による恩恵をどこまで活かしきれるのかも注目したい所です。


ピュアEV仕様のロールスロイスは過去に登場したことがある

なおロールスロイスのピュアEVに関しては、レイス(Rolls-Royce Wraith)/ドーン(Dawn)に代わるモデルとして導入されるとの情報もあり、更にプラットフォームも新世代ではなく既存のものを流用する可能性が高いとか。

ロールスロイスは以前、スイス・ジュネーブモーターショー2011にてファントム(Phantom)のピュアEV仕様となる102EXを提案し、当時のバッテリー技術を盛り込んで航続可能距離は僅か200km、システム出力389hp/最大トルク800Nmを発揮、0-100km/hの加速時間は8秒、そして最高時速160km/hというスペックを発表していますが、「実用性が低い」「魅力的なスペックではない」と批判の声が高かったことも。

もちろん、このスペックではバッテリー技術の良さを活かしきれなかったり、ロールスロイスという超高級ブランドでショーファーカーに充電ケーブルを差し込むといった行為は全くイメージが無く(っというか顧客もそういったイメージを定着させたくないという願いも込められていた?)、ロールスロイスのブランドを傷つける可能性があるとして没になりました。

しかし今現在は、ガソリンモデルの販売禁止が迫る中でピュアEVが必須とならざるを得なくなり、その苦境にロールスロイスが特別扱いされるわけもなく、急場をしのいでハイブリッドやPHVを開発する暇もなくピュアEV一本に絞ろうとしているのかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS