そのボディカラー名は「Viola Alhumaid」。UAEドバイのオーナーに納車された超希少なパープル&ワンオフ仕様のラ・フェラーリを見ていこう
そもそもパープルカラーのラ・フェラーリが世界に2台以上存在していることに驚き
これまでレッドやブラック、ホワイト、イエロー、ブルー、オレンジ、グリーンといった様々なカラーのラ・フェラーリ(La Ferrari)が登場してきましたが、今回はその中でもかなり希少で世界に一台しか存在しないワンオフ仕様のラ・フェラーリが登場。
その個体は、UAEドバイに存在するフェラーリの特注カスタマイズ部門「テイラーメイド(Tailor Made)」によって仕上げらたパープルカラーのラ・フェラーリで、そのボディカラー名称は「Viola Alhumaid」。
なおこのViola Alhumaidというカラーは、ドバイのオーナーであるFaisal Alhumaid氏の名前の一部を使った唯一のカラー。
日本人の名前を採用したフェラーリカラーも存在していますが、その有名処では「ブロンゾ・マサル」や「ビアンコ・サナエ」、そしてブガッティでは「ヒデト・ブルー」などがとても有名ですね。
パープル以外にもカーボンブラックの使用比率も凄いこと
ちなみにパープルカラーのラ・フェラーリといえば、今回のViola Alhumaid以外にも、マレーシア王子が所有するラ・フェラーリもパープルカラーに設定されていて、そのカラーはもう少し暗めな印象。
改めて今回のワンオフ仕上げとなるラ・フェラーリを見ていくと、明るめパープル以外にもフロントスプリッターやインテークサラウンド、Aピラー、ミラーキャップ&アーム、ルーフ、サイドスカート、エンジンカバー、リヤバンパー、リヤディフューザーといったパーツは全てグロスブラックカーボンファイバーを使用し、これらだけで1,000万円近くのオプション費用が発生しているとのこと。
改めてViola Alhumaidのラ・フェラーリを見ていこう
そしてこのモデルのもう一つの特徴がフロントフードのエアロフラップで、数百万円のオプション費用と言われるイタリアントリコローレカラーに塗装し、更にエンジンカバー上部にはイエロー系のセンターストライプを追加しています。
そしてあらゆるところに配備しているプランシングホース(跳ね馬)ですが、これは全てシルバーに設定され、さらに背景はグロスブラックカーボンファイバに仕上げられています。
足回りについては、カーボンセラミックブレーキとイエローのブレーキキャリパを設定し、更にホイールはグロスブラック仕上げとなるシングル10スポークタイプ軽量XXプログラムホイールを装着しているとのことで、これだけでも400万円~500万円はくだらないとのこと。
内装もエクステリアカラーと同じでパープル&イエロー&カーボンブラック尽くし
インテリアもかなり個性的ですね。
シートはパープルカラーにイエローのアクセントカラーが追加されたフルレザーを採用し、4点式レーシングハーネスベルトもパープルとイエローに合わせた豪華仕様。
ダッシュボードやエアコンの吹き出し口周りなどにもパープルとイエローを使用するほどのこだわりようで、更にオーナメントパネル系は全てカーボン。
ステアリング周りも何か凄いことになってますね。
パープルレザーとカーボンファイバ、そしてフラットボトム式ステアリングの12時部分にはイエローのストライプを追加するなど、「パープル/イエロー/ブラック」という3つの色合いに集中し、更にパドルシフトのディテール部分には「レッド/ホワイト/グリーン」のイタリアントリコローレを設定するなど、細部にわたっての妥協なきオーナーのセンスが光ります(特にパドルの拘り方はとんでもないレベル)。
何もかもがぶっ飛んでいるViola Alhumaidのラ・フェラーリですが、この他にもセンターエアコンの通気口にはサウジアラビアの国旗をイメージしたカラーを設定するなどの隠れた拘りもあるそうです。
ラ・フェラーリの車両本体価格は約1.5億円となっていますが、恐らくこのモデルの乗り出し価格は2億円を超えていると思われ、仮に中古車市場に登場した場合は、確実に4億円~5億円になるといわれています。
2019年に納車されたヴィオラ香港の488ピスタも同じオーナーだった
なおFaisal Alhumaid氏は、2019年に「ヴィオラ香港(Viola Hong Kong)」カラーの488ピスタ(488 Pista)も納車されていて、今後パープルカラーのローマ(Roma)も納車予定。
かなりパープルカラーが好みだと思われますが、フェラーリ以外はホワイトやブラックといった落ち着いたカラーが好みだったりするようで、それだけフェラーリは特別な個体なのかもしれませんね。