ホンダ新型フィット4クロスターに試乗。LUXEとは異なる道具感で3ナンバーとは思えないほどにコンパクト!乗ってわかる商品力の高さにCOTY受賞も納得

2020-11-08

オフロードらしく上手く考え込まれたクロスターの内外装デザインを見ていこう

デザイン性においても、いかにもオフロード感を強調させてくれる素地ブラックのロアバンパーが印象的で、LUXE等で感じられていた”ボテッ”としたスタイルを一新させるほど。

足もとの16インチアルミホイールも、まるで花びらのようで美しい仕上がりだと思いますし、オフロード感と3ナンバー化のポイントとなるフェンダーアーチモールもナチュラルで安っぽく見せないのもグッド。

サイドステップだけでなく、サイドドアのロア部分にもプロテクターパーツを採用することで、車高をグッと引き上げたような錯覚にしてくれているので、この点は上手く考えられています。

改めてサイドビューで見るとこんな感じ。

より一層車高が上がっているように見えると思います。

そしてこの大きなプロジェクタ式フロントヘッドライトとU字型のLEDデイタイムランニングライトの組み合わせもグッド。

これに合わせてグリルのロア部分にシルバー加飾が追加されていますが、デイライトと同じU字ラインにすることで統一感を持たせているのもユニークだと思います。


クロスターのインテリアも見ていこう

続いてインテリアですが、これはLUXEとの比較になってしまうものの、やはりクロスターらしい道具感のある装備にまとめているので、捉え方次第では良くも悪く感じる部分があるかもしれません。

っというのも、ステアリングホイールの多機能スイッチにはホワイトのオーナメントパネルを装備することでアクセントをつけるも、ステアリングホイールの素材は本革ではなくウレタンとなり、握り心地はまずまず。

LUXEの本革に触り慣れてしまうと、ちょっと物足りなさは感じられますし、グリップ力や手触りの良さという点では低い部分なので、この辺りはオフロードモデルとしてのコンセプトを高めているからこそだと思います。

そしてセンターシフトノブも本革ではなくウレタン素材なので、握った瞬間の触り心地やグリップ感も全く違います。

電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドはもちろん標準装備ですが、電動パーキングレバーにしっかりとメッキ加飾が施されているのはグッド。

これだけでも十分質感が異なりますし、実用性を高めるところで差別化しないところはホンダの素晴らしいところだと思います。

撥水ファブリックはクロスターにしか装備されない特別要素

こちらはダッシュボード周り。

クロスター専用の撥水ファブリックを使用しているため、手触りはソフトパッドなどとは異なるものの、これはこれで手触りは良さげ。

内ドア部分も実は撥水ファブリックなので、雨の日などはそこまで汚れを気にしなくても良いのが評価高め。

何気に雨の日に一番汚れるのって内ドア部分なので…

後席はライトグレータイプで、格納式センターアームレストも標準装備。

座り心地は柔らかめで、本革とは異なってクッション性は高めだと思います。

トータルで見ても上手く作り込まれた一台…COTY受賞も納得

総合的に見ると、フィット4クロスターの走りやコンセプトにマッチした内外装を見る限り、バランス面は非常に高く、LUXEの次に欲しいと思えるほどに商品力は高めだと思います。

先日の2020年~2021年カーオブザイヤー(COTY)を受賞するほどでしたし、売行きでは競合のトヨタ新型ヤリスに負けているものの、間違いなく商品力や実用性、先進性、親しみやすいデザイン性、乗り心地、重厚感という点では圧倒的にヤリスよりも上だと考えていますし、乗って初めてわかる良さがたくさんある一台だと改めて実感しています。

最後に、このモデルを試乗させていただけたホンダディーラーさんには心より感謝です。

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