マルボロカラーに仕上げたランボルギーニ・カウンタックのレプリカが登場。エンジンはレクサスV8ターボ、シャシーはヒュンダイ、足回りは日産スカイラインGT-R R32から流用【動画有】
ここまでカウンタック風に完成度を高めてきたレプリカモデルも珍しい
これまで数多くのスーパーカーをモチーフにしたレプリカモデルが登場してきましたが、今度はタイにて完成度の高いランボルギーニ・カウンタック (Lamborghini Countach)のレプリカモデルが登場し大きな話題を呼んでいます。
世界各国の珍車等を取り上げる有名YouTubeチャンネル・CB Mediaが公開している今回のカウンタックのレプリカですが、所有者はタイの俳優 兼 歌手でお馴染みとなるガウィー・タンジャララック(Kawee Tanjararak)さん。
そしてカウンタックのレプリカに使用されているベースとなるパーツも中々にユニークなのですが、何と現代自動車(ヒョンデ)やスバル、日産、レクサスのパーツを寄せ集めてアッシーしたものなのだそう。
おまけにボディカラーはレッドとホワイトの2トーン仕様となるマルボロカラーという豪華仕様で、ヘッドライトデザインもポップアップ式のリトラクタブルヘッドライトにし、イエローのロービームでいかにもレーシングモデルにカスタムしている辺り、オーナーの本気度が伝わってきます。
多分レプリカモデルに掛けた費用も相当なものだと予想
カウンタック特有のオモチャのような見た目ですがベースとなるシャシーは韓国・ヒョンデ製で、元々は前輪駆動(FWD)モデルを対象としていたプラットフォームだったため、ここから更に特注のリヤフレーム構造に仕上げることで後輪駆動(RWD)に変更されているそうです(こだわりが凄いな…)。
ドアはもちろんランボルギーニの象徴ともいうべき(上にオープンする)シザードア。
とは言え、ドアサイズが小さすぎる上に構造上の問題で真上まで開かないのでとにかく乗降りが不便。
CB Mediaもこんな感じで、ドアに顔をぶつけないように気を遣いながら乗降りしていますが、更にここから待ち受けているのがカウンタック・レプリカの真骨頂ともいえる車高の低さ。
あまりに低すぎる天井の影響で、頭がストッパーとなりシートの背もたれに座れないという窮屈仕様。
ある程度身長低めじゃないと運転するのは厳しそうです。
まさか走行インプレッション中に2回も足回りがぶっ壊れるとは…
車内は古さを感じさせるものの、オーナーの拘りでレッドのレザー等を取り寄せて高級仕様に。
ちなみにトランスミッションは6気筒用のトランスミッションを搭載し、エンジンはレクサス製UZ型となるV型8気筒エンジンに2基のターボチャージャーを加味した過激仕様となっていますが、そもそもこのペアリングで上手くいくのか疑問。
足回りのサスペンションコンポーネントは、日産スカイラインGT-R R32のものを流用しているそうですが、設計上の問題なのか取付けがあまりにも甘すぎるのか、何と走行インプレッション中にサスペンションがぶっ壊れる事態に。
昔のスーパーカー=壊れやすいところまでも再現?
ちょっとした段差を乗り越えようとしただけでもこの状態…あまりにも恐ろし過ぎて公道でのインプレッションは避けたい一台と言いますか、観賞用として管理しておく分には全然問題ないと思います。
まさか昔のスーパーカーのイメージでもある”壊れやすい”ところまで再現されているとは…たまたまとは言えども凄いです。
終始ポンコツだったカウンタックレプリカ
なんの変哲もないストレートで2回目のサスペンションの故障が発生し、緊急修理が入るものの、アームなどが完全に折れてしまって交換が必要に。
試乗スタートしてわずか3kmぐらいの出来事だそうですが、大きな事故に発展しなかったことが不幸中の幸い。
見た目は最高なのに走りはポンコツというカウンタックレプリカですが、故障していても最高にクールで余裕の表情を見せてくれるガウィー・タンジャララックさんを見るあたり、こういったことは当たり前のように起きているのかもしれませんね。
【Bad Luck in Bangkok with a Twin Turbo “Lamborghini”】