そういえばこの話どこいった?ダイハツ・コペンエボリューション登場の噂。軽自動車枠を取っ払った1リッター直3ターボ採用の情報も
残念ながらダイハツの2024年~2025年にかけての販売スケジュールにはコペンエボリューションの表記は一切無かった
さてさて、2020年3月頃に自動車情報誌ベストカーさんが大々的に報じたダイハツの新世代コンパクトオープンスポーツの新型 コペンエボリューション(Daihatsu New Copen Evolution)についてですが、その後2021年秋頃に登場すると報道されたものの、かれこれ3年近くが経過しています。
実際に私がお世話になっているダイハツ/トヨタディーラーにも取材させていただきましたが、そういったアナウンスは一切無いそうで、ダイハツの2024年~2025年にかけての販売スケジュールにも新型コペンに関する派生版が登場するといった通知は一切来ていないとのこと(つまり販売する予定もないとのこと)。
そのかわり、2024年10月下旬にはクロスオーバータイプとなるコペンXPLAYが生産終了するとのことで、徐々にダイハツのラインナップモデルも整理されていく予定です。
軽自動車 → 乗用車になれば自動車税も2倍以上に
ちなみにベストカーさんが報じていたコペンエボリューションというモデルは、アグレッシブなフロントマスクを持つローブではなく、丸目タイプのセロがベースになるとのことで、しかも車両用途区分も「自家用乗用軽自動車」ではなく「自家用乗用車」になるとの噂も。
つまり、コペン最大の特徴ともいえるオープン軽スポーツモデルではなく、マツダNDロードスターと同じ乗用車タイプになると報じています。
具体的なボディサイズやプラットフォーム等については明らかになっていませんが(ダイハツということであればDNGAが濃厚に感じられますが…)、パワートレインは排気量0.66L 直列3気筒ターボエンジン → 排気量1.0L 直列3気筒ターボエンジンへと排気量をアップし、スペックの記載はありませんが、エンジン出力/最大トルクも軽自動車規格を大きく超えてくると説明。
先述にもある通り、コペンの大きな特徴は軽自動車に分類されることで自動車税も10,800円と安価なのですが、エボリューションになると25,000円へと2倍以上にアップするため、維持費の面で大きな変化が出てくることに(ディーラー独自のメンテナンスパックの料金も変化してくる)。
参考までに、排気量別の自動車税一覧は以下の通り。
【自動車税一覧(税込)】
[2019年9月30日以前登録車両]
軽自動車:10,800円
排気量1.0L以下:29,500円
排気量1.0L超~1.5L以下:34,500円
排気量1.5L超~2.0L以下:39,500円
排気量2.0L超~2.5L以下:45,000円
排気量2.5L超~3.0L以下:51,000円
排気量3.0L超~3.5L以下:58,000円
排気量3.5L超~4.0L以下:66,500円
排気量4.0超~4.5L以下:76,500円
排気量4.5L超~6.0L以下:88,000円
排気量6.0L超:111,000円
[2019年10月1日以降登録車両]
軽自動車:10,800円
排気量1.0L以下:25,000円
排気量1.0L超~1.5L以下:30,500円
排気量1.5L超~2.0L以下:36,000円
排気量2.0L超~2.5L以下:43,500円
排気量2.5L超~3.0L以下:50,000円
排気量3.0L超~3.5L以下:57,000円
排気量3.5L超~4.0L以下:65,500円
排気量4.0超~4.5L以下:75,500円
排気量4.5L超~6.0L以下:110,000円
排気量6.0L超:111,000円
ライバルはやっぱりマツダNDロードスター?
確かに1リッターターボにすることで、軽スポーツのコペンにて非力に感じていた部分は解消されるかもしれませんが、軽スポーツならではの限られたスペックをどこまで引き出すことができるのか?というところもコペンオーナーが魅力に感じているポイントなのだそう(サイズも気になるところですが…)。
なお2020年3月の報道以来、ベストカーさんからはコペンエボリューションに関する続報は一切無いのが気になるところですが、ダイハツもニッチな市場を開拓していくのであれば、NDロードスターと競合になるかもしれませんし、かなり楽しそうなモデルになるんじゃないかと思う一方で、現在のダイハツの状況を考えると「それどころではない」のかもしれません。