フルモデルチェンジ版・ホンダ新型フィット4が納車されてもうすぐ1年が経過する。ここまで満足度と完成度の高いコンパクトカーは珍しいぞ

引続き新型フィット4の良いポイントや改良すべきポイントをチェックしていこう

引続きホンダ新型フィット4をインプレッションしていきましょう。

新型フィット4の内装はとにかく上質

続いては新型フィット4の内装ですが、これも昨今のコンパクトカーでは中々お目にかかれない高級感があると思います。

私が所有している新型フィット4 e:HEV LUXE×四輪駆動(4WD)は、唯一の本革シート&シートヒーター&ステアリングヒーターが装備されたモデルになりますが、まずコンパクトカーで本革シートを標準採用してくるのは非常に珍しいですし、シートの手触りも良く、少しカタメに作られているため長時間運転していても疲れないのが印象的。
※新型ヤリスでも合成皮革が上級、新型ノートe-POWERでも上位グレードにて抱き合わせのメーカーオプションでしか設定できない

ただ装備面でのちょっとした不満を言ってしまうと、なぜシートヒーターが上位LUXEでしか選択できないのか、軽自動車の四輪駆動モデルでも設定されるのに、新型フィット4の四輪駆動では選択できないのか?といった不満はあると思います。

おそらくこのあたりは、2021年春以降の年次改良にて他のグレードでも選択可能にしてくるのではないかと予想しています。


新型フィット4のクリアランスソナーはまだまだ改良が必要?

新型フィット4の良いところはたくさんありますが、その一方で「ここはもうちょっと頑張ってほしい」と思うポイントも。

例えば、予防安全装備Honda SENSINGにて装備されているクリアランスソナーですが、この機能は壁などに接近した際に警告音がなる非常に便利な機能ではあるものの、この警告音が「前後方に壁が無い」にも関わらず、ちょっとおかしなところで鳴り始めたりすんですね。

その場所というのが「踏切」で、厳密にいうと「それなりに段差のある踏切」なのですが、クリアランスソナーの警告音が鳴るタイミングは、段差の大きい踏切に進入してすぐに鳴り、しかも出口の段差のある踏切を通過しようとするときには、ソナーが「最接近」を意味する「ピー」と鳴りっぱなしになるんですね。

これは必ずと言ってイイほどにセンサーが検知するのですが、もしかすると踏切の入り口の段差を下ったときに新型フィット4のフロントバンパー部分が少し地面に向き、そのセンサーの先にたまたま踏切出口の段差部分が「壁」だと認識して、一瞬だけクリアランスソナーが鳴っているのかもしれません。

踏切の上での緊急停止は心臓に悪い

これは機能上致し方ないことなのかもしれませんが、踏切にいるなかで車内からいきなり警告音が鳴り、しかも至近距離レベルで警告音が鳴りっぱなしになるので、「えっ、もしかして何かにぶつかった?」と不安になってしまいます。

過去に一度だけ、交差点内にある路面電車の踏切を通過しようとした際、クリアランスソナーが反応して緊急ブレーキしたこともあったため(とにかくパニックになる)、そういったこともあって今でも踏切を通過する際は結構ビクビクすることが多いです。
※緊急ブレーキで停車した場合は、アクセルを強く踏み込んでいくと発進する

もちろん、これを誤検知と呼ぶには乱暴だと思うので、ホンダとしてはこのあたりのクリアランスソナーの検知精度をもう少し上げれるよう改良していただけると、今回のように踏切での警告音の鳴きとドライバーのパニックが解消されると思います。

予防安全装備と謳っているのに事故に繋がるようなことになってしまうと大変だと思うので…それだけまだまだ改良の余地と、使い勝手が向上できる便利な機能だと思うんです。

今回はピンポイントで「入口・出口の段差の大きい踏切」と限定していますが、こういった道路はいくつもあると思うので、もしかしたら私が住んでいる地域以外でも発生しているかもしれませんね。

私の新型フィット4に関する納車後インプレッション/燃費/メンテナンス/維持費などのはコチラにてまとめております。

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