(米)日産がセントラに続き新型アルティマ(日本名:ティアナ)もリコール!ステアリング操作が不能となり、事故を引き起こす恐れアリ
ステアリング操作に不具合が生じ、最悪の場合クラッシュ事故になる恐れも
以前、日産の北米市場向けとなるセントラ(日本名:シルフィ)の1車種・計80万台以上にブレーキランプに関する大量リコールが届け出されましたが、その一週間後に新型アルティマ(日本名:ティアナ)にもリコールが届け出されています。
一体どのようなリコール内容なのか?対象モデルや台数はどうなっているのか?チェックしていきましょう。
台数は少ないながらも、不具合内容は極めて致命的
今回リコールの対象となっている新型アルティマ・セダンですが、不具合内容としてはステアリングの操作性に関する深刻な問題とのことで、2020年6月8日~2021年1月25日に製造された推定1%の2,407台が対象になっています。
具体的な問題についてチェックしてみると、どうやらタイロッドボールジョイントファスナーが適切に固定されていないため、誤って製造された可能性があるとのこと。
そのため、部品が緩んでいるためにステアリングの振動が発生する恐れがあり、ステアリングナックルから離れると部分的なステアリング損失につながって事故につながる恐れがあるとのことです。
最悪の場合、ブレーキランプが点灯せずに後続から追突される恐れも
そしてこちらは、前回ご紹介した日産の北米市場向けとして販売されているセントラ(日本名:シルフィ)の1車種・計807,376台に関する大量リコール。
年式としては、2016年~2019年に製造された7世代目(先代)とのことですが、不具合内容としてはブレーキペダルを踏んでもブレーキランプが点灯しない非常に危険なリコールとなっています。
この問題は、周囲のコンポーネントに使用されているシリコンベースのグリースから、ガス放出によって汚染される可能性のあるブレーキライトスイッチに起因しているとのことで、ブレーキライトスイッチが汚染されると酸化が起こり、二酸化ケイ素が蓄積して回路基板がショートする恐れがあるとのこと。
今回の不具合はセントラ独自の設計により発生しているため、他車への展開は無し
これにより、ブレーキペダルを踏んでもブレーキランプが点灯せず、それによって後続に減速していることを知らせることができず、追突事故を引き起こす恐れがあるとしてリコールを届け出ています。
なお日産は、今回の問題については他車へとリコール展開する恐れはないと説明していて、セントラ独自の設計であるクレビスピンとランプスイッチの相互の近接性に影響があることを説明済み。
幸い、この不具合による事故やケガなどは発生していないとのことですが、もう一つの別問題としてインストルメントパネルのエンジンランプが点灯し、エンジンが始動しないといった恐れもあることから、可能な限り迅速な対応をとっていきたいと説明しています。
ちなみにこのモデル、北米市場ではセントラという名称にて登場しましたが、台湾市場ではスーパーセントラという車名にて登場していて、エクステリアは特に大きな違いはないモノの、機能性という点で6:4分割可倒式リヤシートが標準装備され、MT車が設定されないといった制約があるそうです。
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