フェラーリF125TDE?謎のスペシャルモデルらしき個体がスパイショットされる…そして2021年5月5日デビューの新型812コンペティツィオーネの開発車両も登場
まさかフェラーリがスペチアーレモデルの事前情報と公式画像を公開してくるとは
以前より度々噂されていたフェラーリのフラッグシップモデル812スーパーファスト(Ferrari 812 Superfast)をベースにしたスペチアーレモデルですが、遂にこのモデルが2021年5月5日に世界初公開されることが明らかとなりました。
そして今回、フェラーリは事前情報として812のスペチアーレモデルに関する技術仕様といくつかの画像を公開。
恐らくこうした事前公開というのは非常に珍しいと思いますが、一体どのようなエクステリアデザインを持ち、どのようなスペックを得るのか?早速チェックしていきましょう。
よりサーキット型に特化したGTモデルに
こちらが今回公開された新型812スーパーファストをベースにしたスペチアーレモデル。
以前より度々噂されていたネーミングとしては、812VS(Versione Speciale)や812イモラ(Imola)でしたが(リーク情報では812コンペティツィオーネ)、今回フェラーリが公開した技術資料の中には、そういった具体的な名称は記載されておらず。
おそらくそれまでは「どんな名称になるか楽しみにしていてほしい」という意味合いが込められているのだと思いますが、画像を見る限りでは812スーパーファストよりも明らかにエクストリームで、よりレーシーな印象を与えるデザインに。
従来の812スーパーファストに比べると、スポイラーリップが更に突き出ているように感じられ、更にフロント部分には大口化したエアインテーク、バンパーコーナーには最適なエアを流すために空力が設けられるなど、よりサーキット志向をイメージ。
マフラーは両端&縦方向2本出しに
こちらはリヤデザイン。
何とも立体的で複雑な造形を持つリヤバンパー形状ですが、リヤフェンダー後ろから大きくエアを逃がすためのサイドベントが設けられ、カーボンファイバ製と思われるリヤディフューザーの形状もかなり複雑でワイド。
おまけに812スーパーファストにて見られた、両サイド2本出しのクワッドエキゾーストパイプですが、今回のスペシャルモデルでは何と片側縦方向にそれぞれ1本出しと個性的に。
しかも長方形のエキゾーストフィニッシャーを設けることで両端へとギリギリまで押し出しワイド感を演出していますが、おそらくはリヤディフューザーの自由度を最大限に活かすために考えられたレイアウトだと予想されます。
812スーパーファストのリヤガラスは何処へ?
そしてもう一つ注目したいのが、リヤウィンドウレスでルーバーを設けたリヤフード。
つまり大型ブレードやエアアウトレットといった装備に加えて、こうしたリヤバンパーとの一体化により高剛性且つ50kg~70kgの軽量化を図った「サーキット特化型」のモデルになるわけですが、まさか最後の(と思われる)V型12気筒自然吸気&ノンハイブリッドGTにこのような構造を採用してくるとは…(特別顧客に向けたフェラーリの本気度が伝わってくる)。
+30ps&9,500rpmのマルチシリンダーとかシビれるじゃないか!
パワートレインに関する詳細は明らかになっていませんが、フェラーリが公開した技術資料によれば、V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力800ps→830ps/9,500rpmを発揮する高回転型の自然吸気モデルに。
おそらく官能的なサウンドを提供するであろう今回の一台ですが、812スーパーファストに比べてどれほど異なるのかも気になるところですね。
あとこのモデルの最大の特徴なのが、四輪独立ステアリングで、コーナリング時の俊敏性と精緻な走りに磨きをかけるだけでなく、比類のないレスポンスを実現させる一方で、ビークル・ダイナミクス・システムのサイド・スリップ・コントロールが刷新されたバージョン7.0が採用されているのもポイント。
そしてこちらがインテリア。
タイト且つスポーティなシートを採用しつつ、背もたれ部分にはスクエア型のキルティングが施されていますが、こういったデザインもかなり珍しいのではないかと思います(ちょっとクラシカルな印象)。
現時点でフェラーリが公開した画像と技術仕様は以上となりますが、一体どのような名称にて登場するのか?楽しみにしたいところです。
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Reference:TheSupercarBlog.com, motor1.com