まだまだ問題になっているようだ…自動車系YouTuberにディーラーが試乗動画撮影用に貸し出す→「1時間のみ貸出し」の約束のはずが3時間経過しても返ってこなかった等

2023-06-29

今後販売店によっては、YouTuberの動画撮影を厳しく取り締まっていく恐れも?

以前、当ブログにて取り上げさせていただいた「一部自動車YouTuberの視聴回数稼ぎ目的による、見積もり取得などのトラブル」についてですが、このブログを投稿した後、複数のカーディーラーに務める方々からご連絡をいただき、「うちの販売店でも似たようなことが起きている」とのご相談を受けました。

実際に色々と聞いてみると、某自動車ディーラーに訪問してくる某自動車系YouTuberがいらっしゃるそうですが、取材目的で訪問してくるのは特に問題ないものの「約束の時間を守ってくれない」という問題があり、大きなトラブルにあったそうです。

具体的にどういったことなのか?早速チェックしていきましょう。


1時間の試乗車貸し出しで約束していたはずが、ディーラーには一向に帰ってこず・・・

その自動車系YouTuberの方は、某自動車ディーラーとの面識はあり、何度か試乗や展示車撮影のために訪問は来ていたものの、そのディーラーで車を購入したことは無いとのこと(いつも訪問されるときはバイクだそうです)。

そのYouTuberの方は、試乗撮影目的で「1時間ほど単独で貸してほしい」という取材アポを取られたそうで、他の試乗希望者さんとの時間を調整をしながら、日時を決めて貸出ししたそうです。

しかしながら、1時間経過しても試乗車は全く帰って来ず、YouTuberの方に電話をするも一切電話には出ません。

1時間過ぎたことにより、販売店には試乗希望者が次々と…

どこにいるかもわからないまま時間だけが過ぎていくわけですが、一番問題となったのが、その試乗車は発売されたばかりの新型車だったために、複数の試乗希望者さんが待機していたんですね。

幸い、そのディーラーには同じ車種でグレード違いの試乗車が2種類あったため、試乗希望者のお客さんを待たせつつも、何とか回していたそうですが、希望者全員の試乗が終わってもYouTuberの方は帰ってこなかったそうです。

結局ディーラーに帰ってきたのは約束の2時間オーバーとなる3時間後

結果的に、撮影用に貸出ししていた試乗車が帰ってきたのは3時間後。

ディーラースタッフさんだけでなくマネージャー兼店長さんも出てくる事態に…

YouTuberの方は「遅くなってしまいすみません」と謝罪はしたものの、電話に出なかった理由や返却時間が過ぎてしまった理由については、撮影が長引いてしまい、集中していて時間を忘れてしまったからだそう。

とはいえ、元々取材アポの際に「1時間のみの貸し出し」という約束のもとで、お互いそれで同意して試乗車を提供しているわけですし、(担当スタッフさんも他のお客さんの対応で同席できなかったことは反省されていましたが…)試乗車を利用するのはYouTuberの方だけでなく、他のお客さんもいらっしゃるわけで、今回のことがきっかけで(その販売店では)YouTubeなどの撮影目的の訪問は一時的にお断りにしているそうです。

YouTubeの撮影が完了したら音信不通に

この他にも、別の販売店では試乗目的に撮影に来たのは良いものの、「ちょっと検討したいので」ということでカタログや見積もりを取得した後、スタッフさんが何度かYouTuberの方に電話をしても全く電話に出てくれないということも何度かあったとのこと。

担当スタッフさんも限られた時間の中で一人ひとりのお客さんに対応しているわけですし、日々数字に追われながら営業しているわけですから、そういった中で今回のような結果に繋がらないようなことが何度も続いてしまうと、もしかするとYouTuber撮影目的の試乗は一切お断りとなる恐れも。

こういったことが繰り返し続いてしまうと、YouTuberの方々全体のイメージが一気に悪くなってしまうことも考えられるわけですから、まずはディーラーとの決められたことや最低限やるべきことはしっかりと守るべきだと思います。

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