盗難被害のあった日本製スポーツカー(スカイライン/インプレッサ等)を販売した疑いのカーショップJ-Spec Auto Sports。見せしめ報道後1年以上が経過した今は?

まるで首を取ったかのような輸出・販売方法にも怒りや悲しみも

こちらはJ-Spec Auto Sportsが販売しているホンダ・インテグラ(Honda Integra)のフロントバンパーやボンネットなどのパーツ。

ちなみに、こうした盗難車の可能性のあるものが「自動車」ではなく「パーツ」として販売されているのには理由があり、それはアメリカへと輸出する際に「自動車」だと自動車検査登録事務所に対して輸出抹消仮登録を行う必要があるため、

これが部品・パーツ単体になってしまうと上記の手続きが不要となり、おまけに関税の負担も低くなるため(なかには自動車の部品と偽ってコンテナに隠すことも)、こうした不正輸出が頻繁的に発生しているのも事実。

これだけ盗難疑いのある国産スポーツカー(スバル・インプレッサや日産スカイラインGT-R)たちが、いとも簡単にアメリカに販売されていることを考えると、輸出や税関での規制が緩いもしくは落とし穴があるのかもしれませんし、しかしこの点を現時点で追求することは不可能。

残念ながらJ-Spec Auto Sportsは日本オーナーに車両を返還する意思は無さそう

本来であれば、先述の通り「盗難車を販売した可能性」を認めたJ-Spec Auto Sportsに良心があれば、これまで販売してきた国産スポーツカーやパーツを買い戻し、日本人オーナーへと返還するのが本来の流れではありますが、声明文のなかで「日本人オーナーに同情」していることを考えると、恐らく私たちが期待する流れにはならないと予想(つまりはオーナーが泣き寝入りすることに)。


なぜこのタイミングで盗難車の疑いを持たれたカーショップの話題を出したのか?

そしてなぜ、今このタイミングでJ-Spec Auto Sportsの話題を出したのかというと、先日ブログでもご紹介した、アメリカに不正輸入された国産スポーツカーたちをアメリカ政府が押収したにも関わらず、それらをアメリカ政府が輸入元に戻さず、国内にて競売にかけたから。

▽▼▽関連記事▽▼▽

これら不正に輸入された国産車たちは、アメリカ独自の規制ともいえる「25年ルール」が適用されていないモデルがいくつか存在したため、この規制を避けようとしたところアメリカ政府が不審に思い、独自に調査した結果、不正輸入だったことが発覚。

これは決して確定した情報ではありませんが、25年ルールが適用されず、且つ分解された形で不正輸入された日産スカイラインGT-R R34やトヨタ・チェイサーたちを見る限り、日本で盗んだ車両である可能性が高いためなんですね。

あくまで疑惑・可能性の話なので、これ以上の追求は難しいものの、なぜアメリカ政府はこれらの車両を輸入元に返還することなく競売にかけてしまったのかが非常に疑問ですし、返還するための手続きが面倒だからなのかはわからないものの、政府の対応にも各メディアは細かく取り上げていく必要があるのではないか?とも考えますし、あれだけ大々的に取り上げられたJ-Spec Auto Sportsを、誰も調査しようとしないのかも気になるところです。

☆★☆関連記事5選はコチラ!☆★☆