実業家・前澤友作さんも購入のケーニグセグ・レゲーラがサーキットで世界最速記録を更新!更に10億円以上もするギリシャのスタートアップ企業が新型カオスの詳細を世界初公開!

ギリシャ発のハイパーカー新型カオスは、デザインもエクストリームだが、それ以上に金額がヤバかった

続いては、本来ならスイス・ジュネーブモーターショー2021にて公開されるはずだったギリシャのスタートアップ企業となるSP Automotive社の新世代ハイパーカー・カオス(SP Automotive Chaos)。

残念ながら、昨今の諸事情によりジュネーブモーターショー2021は開催されませんが、今回単独での先行ティーザー画像が公開されています。

SP Automotive CEOであるパノプロス氏によれば、今回発表される新型カオスは「地球上で最初のウルトラカーになる」と自信を示していて、初回生産モデルは2022年の初め頃に出荷される予定とのこと。

グレードは2種類で、価格は驚異の約7.1億円から

グレードは大きく2種類をラインナップしていて、エントリーグレードで最高出力2,000hpを発揮するモデルは、何と驚異の約550万ユーロで、日本円に換算すると約7.1億円、そしてフルスペックとなる最高出力3,000hpを発揮するモデルになると、約1,240万ユーロで、日本円に換算すると約16億円での販売となるそうです(もちろん1台分の値段)。

一瞬単位間違えたかな?と思ったりもしましたが、スタートアップ企業で超少量生産ということもあり、利益を得るためにもこれだけの価格帯に設定しないと全く割に合わないのかもしれません。


世界限定100台以下、トップギヤでも公開される予定

ちなみにこのモデル、世界限定100台以下の販売となるそうで、年間15台~20台を全て手作りで製造するため、そのための人件費はもちろですが、納期はそこまでかからない印象。

それにしても…エントリーグレードだけで世界限定40台のみとなるブガッティ・ディーヴォ(Bugatti Divo)に近い価格帯であり、ピュアEVハイパーカーのトップともいえるリマック・ネヴェーラ(Rimac Automobili Nevera)の2倍以上の価格帯となるため、「これ本当に売れるの?」という疑問の方がほとんど。

しかもこのモデル、2021年11月にギリシャ・アテネのイベントにて世界初公開された後、2022年~2023年にかけてのアジェンダには、BBCのトップギヤでも紹介される予定で、新型カオスの走行性能やパフォーマンス、そして価格帯も徹底的にレビューされる予定となっています。

ニュルブルクリンクサーキットや世界最高速の記録も全て塗り替えるだけの技術を持っている?

マフラーはセンター4本出し、パイプには芸術性と軽量化を両立した肉抜きが施されています。

新型カオスの詳しい内外装デザインはまだ公開されていませんが、Zylon社製のモノコックシャーシをベースにし、ボディワークにはカーボンファイバーとケブラー、3Dプリントされた機械部品にはチタンとマグネシウムを使用しているとのことで、徹底的な軽量化を施しているとのこと。

そしてスペックとしては世界トップクラスになるそうで、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでは、メルセデスAMG GTブラックシリーズ(Mercedes AMG GT Black Series)が更新した6分43.616秒よりも更に速くなるそうで、最高時速においてもSSCトゥアタラの455.3km/hを余裕で超えるスペックを持つとのこと。

ノンハイブリッド仕様でV10ツインターボエンジンを搭載

そして最も気になるのがパワートレインですが、エントリーグレード/上位グレード共に排気量4.0L V型10気筒ツインターボエンジンをリヤミドシップに搭載し、エントリーグレードは最高出力2,000ps/11,000rpm、上位グレードは3,000ps/12,000rpmを発揮。

なおリヤミドシップエンジンは、ビレットアルミニウムエンジンブロックや、チタンまたはカーボン3Dプランターによるピストン&ロッド、チタンカムシャフト、チタンまたはインコネルバルブに加え、カーボンファイバー/チタン/セラミック化合物で作られた1基のターボチャージャーを備えるなど、相当な手間とコストが掛かったエンジンを採用しています。

トランスミッションは8速DCTのみ、駆動方式は四輪駆動(AWD)で、最適なハンドリングを得るために完全独立のダブルウィッシュボーンサスペンションをインストール。

そしてフロントブレーキが428mm/リヤブレーキが416mmのセラミックディスクを採用し、マグネシウム3Dプリントキャリパーを標準装備。

オプションだけでどれだけの費用が発生するのか全く予想もできない新型カオスですが、その名に負けぬよう、他のスーパーカー/ハイパーカーを圧倒するだけのパフォーマンスを持つ一台となりそうです。

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Reference:motor1.com, CARSCOOPS