豪州にてフルモデルチェンジ版・スバル新型BRZが大人気で完売直前!一方北米では「スバルの新型車が全く売れず」1995年以降で過去最大の販売不振に

北米スバルでは新車が中々売れずに苦戦状態!一体ナゼ?

スバルオーストラリアでは、予期せぬ形で新型BRZが注目されていますが、一方でスバル北米では「1995年以来の大幅な売上減少」と報道されています。

これはスバルCEOである中村知美 氏の発言内容を引用したもので、「アメリカでの売り上げが60万台未満になる可能性が高い」と述べ、この販売台数は2020年の年間売り上げ台数611,842台を大幅に下回り、更に2019年の売り上げ台数よりも更に13%少なくなるとのこと。

本来であれば、スバルのラインナップモデルは毎年恒例の感謝祭の恩恵を受けて爆発的に売れることが定番なのですが、2021年は昨今の諸事情による部品供給不足や、半導体の供給不足により生産稼働率の低下(つまり注文はあるのに全く生産できない)や不況による影響で、結果的に1995年以来の大幅な販売不振につながる恐れがあるそうです。


スバルは少ない車種で利益を確保してきたが、いよいよその手法も歯が立たなくなってきた

なお先述にもある「部品供給不足や半導体の供給不足による問題」は、ほぼ全ての自動車メーカーが同じ状況に立たされているものの、特にスバルはこの問題が相当に深刻だったようです。

海外カーメディアAutomotive Newsの報道によれば、トヨタ・マツダ・ホンダは、2021年1月1~10月には2桁の増加率を記録し、更に韓国・現代自動車(ヒョンデ)や起亜(KIA)自動車も+29%の販売増を記録していますが、スバルは中々回復が見込めず、まだまだ対策が必要な状況にあるとのこと。

また中村知美 氏によれば、「半導体の状況を取り巻く不確実性はまだある。現時点では明確な目標はありません。しかし、業界の需要は約1,550万または1,600万程になると考えている。それを考慮して、私たちはこの地域で約65万台の数を見込んでいる」と語っています。

なおこうした問題を解決するためにも、スバルは新型WRX/BRZ/ソルテラ(Subaru New Sotterra)と販売車種を増やす対策を検討していますが、これまでの販売車種を減らして利益率を高めるという手法では歯が経たず、本格的に顧客が求める車種を増やしていかない限り、2021年以降も更に台数の見込めない状況に陥ることも考えられるかもしれません。

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Reference:Drive, AutomotiveNews