起業家がフェラーリ新型SF90ストラダーレを試乗中にクラッシュ!ドライバーは「フェラーリに技術的な欠陥があった」と主張…ブガッティ・シロンにてアウトバーンを走り400km/h以上を記録した男が起訴される恐れ?

速度無制限だとしても、今回はさすがにやり過ぎたのかもしれない

前回、世界限定500台のみ販売されたブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)を所有するオーナーで、チェコの大富豪でもあるラディム・パッセル(Radim Passer)氏が、ドイツ・オーストリア・スイスの自動車高速道路にある世界で唯一速度無制限区域(全区域が速度無制限ではない)が存在するアウトバーンにて417km/hに到達する動画を公開し話題となりました。

この動画を公開したことで、ドイツ政府は「いくら速度無制限とはいえ、無関係な人々に危害を及ぼす危険性があった」として、同氏に懲役2年・多額の罰金を科すことを検討していることが明らかになりました。

一方シロンオーナーであるラディム・パッセル氏は、「私たちはこの日のために、最も車通りの少ない時間帯を狙って記録に挑戦した。速度無制限区間にて行われた安全で正当な計測方法だ。これが違法であるなら、何のための速度無制限区間なんだ?」と主張しています。

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ブガッティ公式も今回の報道について声明文を公表

なお今回の報道について、ブガッティ社も今回の情報は把握しているそうで、「Bugatti Automobiles SASは、ドイツの高速道路を高速で運転されているブガッティ・シロンのビデオを認識している。しかし、ドイツ政府が調査を行っている可能性があるため、ブガッティ・オートモービルズは、言及されたことに関するコメントは控えたい」と述べています。

”速度無制限区間”という限られた環境のなかでも、公道での400km/h達成が高く評価されていただけに、ブガッティは以下の通り新たな声明文を公表しています。

企業としての私たちにとって、顧客、株主、従業員、社会に対する責任ある行動、そして何よりも法律とブガッティの社内コンプライアンスガイドラインへの準拠が最優先事項です。

私たちの意見では、道路交通に参加するときは常に責任を持って行動しなければなりません。

会社として、私たちは道路利用者の具体的な危険につながる道路上の行動を拒否します。

これに加えてドイツ運輸省は、「道路利用者を危険にさらす、または危険にさらす恐れのある道路交通の行動を拒否する」ことを明確にし、同省は「すべての道路利用者に、車両が常に制御されているほど速く運転することのみ」を義務付けていると付け加え。ドイツ警察も「違法な公道レースだと認識している」と説明。

ここまで来てしまうと、今回の当人であるラディム・パッセル氏の立場も相当に怪しくなってくるわけですが、今後起訴内容や進捗についてもYouTubeにて公開されるかもしれないとのことで、その動向に注目し、前例ができたことで今後のアウトバーンの規則がどのように変化するのか気になるところです。

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Reference:CARSCOOPS, Automedia, CARSCOOPS