えっ、これトヨタ・ハイエースじゃないの?中国が2009年に販売したピュアEVバン・ジョイロングE6がハイエースにそっくりだった件。オーストラリアでは人気モデルのようだ
中国の大胆な発想とブレない姿勢、そしてピュアEVの取組みの早さには驚かされるばかり
2023年以降にもフルモデルチェンジ版・トヨタ新型300系ハイエース(Toyota New HIACE)がデビューする?といった噂が浮上していますが、一方でオーストラリア市場では「ハイエースにそっくり(パクリ?)なチャイニーズ・バン」が販売され大きな話題になっているようです。
そのモデルというのが、ジョイロングE6(Joylong E6、中国表記:九龙汽车[カオルーンモーターズ])と呼ばれるピュアEVバンで、ガソリンやディーゼルといった燃料を一切使用しないモデルで、2009年より中国にて生産されているそうです。
ジョイロングAシリーズ自体は、それこそトヨタ・ハイエースのように内燃機関を搭載するモデルがほとんどでしたが、環境法規制や排ガス規制などの絡みでピュアEVグレードも追加されたそうで、こちらの評判もオーストラリア市場では非常に高いとのこと。
早速、中国製ジョイロングE6の内外装デザインをチェックしていきましょう。
見た目はほぼトヨタ・ハイエース!トヨタからお叱りが来ないか心配だ
こちらがオーストラリア市場にて高い人気を得ているというジョイロングE6。
フロントマスクを中心に、キャブオーバースタイルやロングルーフも含めて、確かに見た目はトヨタ・ハイエースワゴンにそっくり。
ただ、ヘッドライト意匠やフロントグリル形状は僅かにデザインが異なるようです(ヴェールで隠されたらハイエースワゴンと普通に間違えそうなほどにシルエットはそっくり)。
ちなみに今回公開されているのはホワイトのボディカラーですが、ジョイロングE6では、以下の通り全6色をラインナップするようです。
◇ライトタン×ホワイトルーフ
◇グレー×シルバールーフ
◇ホワイト
◇シルバー
◇グレー
◇ブルー
フロントマスクは2種類ラインナップ!メッキ加飾多めのフロントマスクはハイエースそっくり
なおジョイロングE6は、2種類のフロントマスクをラインナップするとのことですが、上の画像の様にメッキ加飾を用いた水平基調バー付きの大口グリルもラインナップ。
こちらのモデルだと、よりハイエースっぽい印象を受けますが、下手するとフロントエンブレムをトヨタのCIマークに張り替えても間違いに気づかないレベル。
それぐらい大口グリルを採用したグレードはハイエースにそっくり。
参考までに、こちらがトヨタ・ハイエース。
2本タイプの水平基調バーまでそっくり。
ひょっとするとトヨタ・ハイエースのOEMモデルとしてジョイロングE6が存在する?
ハイエースとE6の直接的な関係性はなく、OEMモデルでもないようだ
ちなみにこのモデル、先ほどより取り上げられているトヨタ200系ハイエースとの直接的な関係性・共同開発の背景は無く、あくまでもジョイロングE6はオリジナルモデルとして展開されているとのこと。
トヨタが未だにこのモデルの存在に気付いていないのか、それとも気付いていてそのままスルーしているのかはわからないものの、以前ランドローバー・レンジローバーイヴォーク(Land Rover Range Rover Evoque)のパクリモデルが登場したときのように、訴訟問題へと発展してもおかしくないところ。