フルモデルチェンジ版・レクサス新型NX350h F SPORTが納車されて7か月が経過!質感や走り、見た目のカッコ良さ、そして夏場のエアコンの効きは文句なし
レクサス新型NX350h F SPORTの走りや”アノ効き目”についてもインプレッション
新型NX350h F SPORTの走りは「適度なカタさ」でロングドライブにも適している
続いてはレクサス新型NX350h F SPORTの走りについて。
まだ数える程しか中距離移動以上の走行インプレッションは実施できていないものの、以前往復550kmほどの長距離移動(家族旅行)で新型NXを活用しましたが、F SPORT独自の適度なカタさが影響してなのか、高速道路をメインとしたロングドライブでもほとんど疲れることなく、且つ排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+ハイブリッドシステムの力強い走りも手伝って、退屈することなく運転を楽しめたのは大きな収穫でした。
F SPORTグレードと聞くと、どことなく「ガッチガチな足回り」というイメージがついてしまいがちですが、実際に運転してみるとそんなことはなく、BMW M SportやメルセデスAMGに比べると非常にマイルド。
メルセデスAMG GLC63 Sは中々にスポーティで、これはこれで良かったが
過去に友人のメルセデスAMG GLC63 Sに何度か試乗させていただきましたが、装着している21インチ大口径タイヤ鍛造アルミホイールの影響もあるとは思うものの、上質に感じる一方で、ロードノイズやコツコツとしたカタメの乗り味が少しクセになるところもあり、この点は国産車をメインに乗り継いできた身からすると気になるところ。
もちろん、走りや乗り味のレベルは非常にハイレベルで、ロングドライブでも疲れないような絶妙な味付けが施されているのは確かなのですが、どこかラフな気持ちで乗り切れないところもあり、そう考えると新型NXはまだカジュアルでラフに乗れる印象があるんですね(サイズ感も含めて)。
ただ、AMG GLC63 SのV型8気筒ツインターボエンジンのドロドロした過激なサウンドと前衛的な加速は新型NXでは味わうことができないため、GLCなりの良さや魅力があることは間違いないと思います。
少し話は逸れてしまいましたが、新型NXの適度なカタさに加えて、意のままに操れるようなグリップ性能、そして後輪駆動(FR)モデルを走らせている?と思わせるようなリニアなハンドリングは特筆すべきものがありますし、何よりもフロントに掛かるはずの荷重をそこまで感じさせないような前後の重量バランスの良さも、新型NXの魅力要素の一つなのかもしれません。
夏場のエアコンは快適だが、シートベンチレーションの効きはイマイチ
最後は新型NXのエアコンやシートベンチレーションについて。
先述の通り、エアコンの効き目については申し分なく、エンジン始動して数分以内には車内が涼しくなるので、真夏日以降だと非常に重宝していますが、一方でシートベンチレーションの効き目はちょっと微妙。
新型NXの場合、シートベンチレーションは吸引式になるのですが、3段階調整でMAXにしても背中やお尻への冷却はほとんど感じられないのが正直なところ。
これはIS300 F SPORT Mode Blackや、先代NX300h F SPORTでも同様の効き目だったと記憶していますが、その一方で別の効果があるのは「ニオイ」。
ちょっと汚い表現をしてしまい恐縮なのですが、シートベンチレーションをONにした状態で走行中、例えばオナラをしてしまった場合、ニオイが車内に広がることは少なくベンチレーションの吸引効果で緩和されるのはちょっと嬉しいポイントかもしれません。
以上が新型NX350h F SPORTが納車されて7か月経過後の雑感となりますが、実際に所有してみて「試乗では気づけなかったポイント」も多々ありますし、改めて同車の魅力は非常に高く、購入して良かったと思える一台だと考えています。