フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンのちょっと気になるポイント。「電動パワーバックドアは途中で止められない」「e:HEVで無給油 約800km走行可能?」など

新型ステップワゴンは実際に所有してみてわかることも

2022年6月に私に納車されたホンダのフルモデルチェンジ版・新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)。

もうすぐ納車後2か月が経過しようとしていますが、総じて満足度は非常に高く、もう一台所有する競合のトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z(2WD)と交互に活用しています。

今回は、そんな両車を所有するなかで新型ステップワゴンの気になるポイントをいくつか紹介していきたいと思います。


新型ステップワゴンの電動パワーバックドアは開閉中に途中で止めることができない

まずは新型ステップワゴンの電動パワーバックドア(テールゲート)について。

先代RP系のわくわくゲート廃止に加え、待望の電動パワーバックドアが標準装備された新型ステップワゴンですが、使い勝手としては十分良く、且つ開閉角度も予め設定することが可能なのはグッドポイントなのですが、私がもう一台所有しているトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Zの電動パワーバックドアだと、開閉途中で止めることが可能なんですね。

この辺りのフレキシブル性は新型ヴォクシーの方が上で、しかも上の画像の赤丸の通り、開閉スイッチはリヤフェンダー付近に設けられているため、バックドアを開ける際にわざわざ動かなくても良いのと、後ろの柵や壁を確認しながら調整できるのが魅力ポイント。

ちなみに、以下のインプレッション動画でも公開済みですが、新型ステップワゴンと新型ヴォクシーの電動テールゲートの開閉スピードをチェックしてみたところ、若干ステップワゴンの方が早いことも確認でき、スピーディな開け閉めを求めている方にはおススメかもしれません。

【2台で1000万over!新型ヴォクシーと新型ステップワゴンの比較動画【NEW VOXY】【NEW STEPWGN】】

新型ステップワゴンは無給油で800kmぐらい走れる?

続いて新型ステップワゴンの航続可能距離について。

近日中に本モデルの燃費記録並びに給油記録に関する記事も公開予定ですが、現段階の情報として、新型ステップワゴンe:HEV SPADA PREMIUM LINE(2WD)の実燃費としては17.2km/Lで、給油警告灯が点灯したタイミングで774.2km走行済、そして航続可能距離は59km残しになるため、おそらく無給油で800km以上は走れそう。

約800kmの内訳としては、約450kmが高速道路走行で、残り約350kmが下道もしくは自動車専用道路になるわけですが、排気量2.0L 直列4気筒エンジン+デュアルモーターのハイブリッドシステムでは十分な燃費&航続距離だと考えています。

これは参考までとなりますが、競合モデルとなるトヨタ新型ヴォクシー・ハイブリッドS-Zだと、高速道路500km/下道400kmぐらいの内訳での実燃費は20.0km/Lで、無給油だと900km以上走行可能という実データーも確認済み。

しかも新型ステップワゴンとノアヴォクの燃料タンク容量は同じ52Lなので、ある意味明確な比較ができているかと思いますが、ノアヴォクの場合だと排気量1.8L 直列4気筒自然吸気エンジン+新世代ハイブリッドシステムを採用していて、燃費性能としてはステップワゴンの方がどうしても劣ってしまうのは致し方ないところだと思います。

そういった意味では、可能な限り無給油で長距離を走りたいという方には、新型ノアヴォクの方がおススメだと思いますし、上質さと高い静粛性、そして力強い走りを求めるのであれば、新型ステップワゴンをおススメします。

2ページ目:新型ステップワゴンには”アレ”が装備されていない?