トヨタが2022年8月「1回目」となる工場出荷目途一覧を更新!新型ノア/ヴォクシー/ハリアーなど含め、全体的に「一覧には見えない納期遅れ」が生じている模様

工場出荷目途が「6か月以上」を境に、「1年以上」などの出荷目途は記載されない謎

おそらく想像を上回る長納期モデルに関しては、そのほとんどが「6か月以上」と記載され、トヨタ新型ノア/ヴォクシーのハイブリッドモデルや、新型カローラクロスHEV、そして新型ハリアーなどのように「納期1年以上」の長納期モデルであっても、「6か月以上」もしくは「詳しくは販売店にお問合せください」と記載しているものの、まず後者の情報に関しては、トヨタディーラーもこれ以上の情報は得られていないため、「問い合わせのしようがない」というのが現状です(または1年以上の納期とお伝えできる情報以外無い)。

そして「6か月以上」の長納期モデルに関しては、仮に納期1年から納期1.5年以上に延期となっても、結果として「納期6か月以上」は変わらないため、この辺りの「工場出荷目途一覧に反映されない情報」が都度変化しているのは何ともヤラシイところだと思います。


一体いつまで長納期問題は続く?

それでは、現状続いている長納期問題は「いつ解消されるのか?」が一番気になるポイントだと思いますが、トヨタの2022年決算報告(4-6月期)において、トヨタは生産上の課題においてサプライヤーと協力して対処していくと説明。

これは、部品供給不足や半導体の供給不足を含むほとんどの課題が、「2022年内に回復の兆しを見せる」と予想していますが、これはあくまでも建前上の話であり、本当のところは「円安の影響を受けて輸出・利益優先でサプライヤや消費者・ユーザーをないがしろにしているのではないか?」と感じてしまうのが正直なところだと思うんですね。

これは決してメーカー批判をしているわけではありませんが、やはりメーカーとしてもこうした長納期問題に対してユーザーに納得のいく説明をしてこなかったのも事実であり、ただ一方的に販売店側に「部品供給不足だから」「半導体不足だから」と決まったキーワードを並べて丸投げし、ディーラースタッフが顧客一人ひとりに謝罪の連絡を入れているのを見ると、「大企業にあぐらをかき、上だけを見て足元に潜む問題に気づかなかった」ということだけは避けてほしいところです。

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