これは酷いな…(2023年)ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZをアメリカ正規ディーラーが法外な金額で転売!何と車両本体に+1,240万円上乗せする店舗も

これが日本の日産ディーラーで起きたら全国から叩かれそうだ…

先日、日本国内の大手中古車サイト・グーネットにて、ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)version ST[6速MT]×セイランブルー×スーパーブラックルーフが、新車価格よりも2倍近い1,350万円(税込み)にて販売され大きな話題となりました。

そして今回、アメリカの正規日産ディーラーが「入庫したばかり」の新型フェアレディZを、新車価格よりも更に上乗せして法外な金額で販売していることが明らかになりました。

アメリカでは新型フェアレディZを販売するために厳しい条件が設けられている

アメリカの正規ディーラーにて販売されている新型フェアレディZといえば、以下の条件を満足しないと「振り分けすらされない」という厳しい内容で、国内の日産ディーラー・エリアにおいても「2022年度生産枠の振り分け条件」が決められているなど、発売前からプレミアが付くような扱いでした。

①:エントリーグレードSportと上位グレードPerformanceに関しては、販売店が2018年1月~2022年12月までに370Z/Z34を販売したことのあるディーラーにのみ振り分ける。一定期間が過ぎた後、最低1台は振り分けられる

②:①の期間までに、370Z/Z34を10台以上販売したディーラーは、SportとPerformanceだけでなく、特別仕様車Proto Specも1台販売できる

③:①の期間までに、370Z/Z34を30台以上販売したディーラーは、SportとPerformanceだけでなく、特別仕様車Proto Specを2台販売できる

④:特別仕様車Proto Specは240台のみの限定モデルとなる

⑤:新型フェアレディZの発売は2022年8月を予定し、まずはProto Specから優先、その後SportとPerformanceを販売する

⑥:全グレードの販売が開始された後、90日が経過してから通常の割当方法に戻す


アメリカの一部販売店では、新車価格にプレミア価格を上乗せしているようだが

海外カーメディアMarkups.orgの報道によると、今回アメリカの日産正規ディーラーにて発生している悪質な転売ですが、基本的には新型フェアレディZのみにマークアップ(プレミア価値)が付いているような状態で、その中でも2台のフェアレディZが法外な金額にて販売されているそうです。

具体的にどれぐらいの金額にて販売されているのかチェックしていきましょう。

コンコード日産では+29,995ドル(日本円で約437万円)のマークアップを上乗せ

まず1つ目は、アメリカ・カリフォルニア州コンコードにあるコンコード日産ディーラーの例から見ていきましょう。

元々希望小売価格41,015ドル(日本円に換算して約598万円)にて販売されていた新型フェアレディZですが、Markups.orgの報道によると、ここに更に+29,995ドル(日本円に換算して約437万円)のプレミア価値(約1.37倍)が付いているとのこと。

合計すると71,010ドル(日本円に換算して約1,034万円)と高級車が購入できるレベルの金額ですが、現時点でこの金額で売れたかどうか、そもそも商談が入っているのかは不明。

そして気になるグレードですが、どうやらエントリータイプのSportのようで、本来の新車販売価格は39,990ドル。

日本市場でもベースグレードで約524万円~と中々の金額ではあるものの、ここに更にマークアップ分も含めて約1,000万円を支払う価値があるか?といわれると微妙なところです。

2ページ目:Proto Specに1,000万円以上上乗せして販売している日産ディーラーも!