これが事実なら荒れるぞ…ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)が「2割以上」値上げの噂!その価格アップはフェラーリ並み

年次改良で価格アップは理解できるが、さすがに2割~3割アップは「聞き間違い」だと信じたい

さてさて、2022年4月末に日本仕様のグレード別価格帯が発表され、同年夏にシレッと発売された日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

既に一部のユーザーには納車され(おそらくデモカー枠だと予想)、その後年末にかけて日本限定240台のみとなる特別仕様車Proto Specの生産がスタート予定、そしてデモカー枠とProto Specとは別で、いわゆる標準グレード(ベースグレード/version S/version T/version ST)が2022年度(2023年3月末まで)の初期生産枠500台分として生産される予定ですが、ここに来て不穏且つ不都合な噂が浮上しています。

あくまでも非公式の情報で、日産メーカーからの公式情報ではないのですが、YouTubeのクウマアTVチャンネルによると、新型フェアレディZの車両本体価格が2023年度から2割~3割程度に大幅値上げすると説明しています。


一体なぜこのような情報が?

先述にもある通り、あくまでも噂で非公式情報であるため、日産メーカーから正式なプレスリリースが無い限りは何とも言えないところですが、クウマアTVチャンネルによれば「販売店より2023年度以降に生産されるモデルに関しては、2割~3割の値上げを予定している」との説明を受けたとのこと。

つまりは、これから生産されるであろう特別仕様車Proto Specや、2022年度の初回生産枠500台分に関しては、2022年4月末に公表された以下の価格帯での販売になると説明しています。

【新型フェアレディZのグレード別価格帯一覧(10%税込み)】

◇ベースグレード:[6速MT/9速AT共通]5,241,500円

◇version S:[6速MTのみ]6,063,200円

◇version T:[9速ATのみ]5,687,000円

◇version ST:[6速MT/9速AT共通]6,462,500円

◇特別仕様車Proto Spec」[6速MT/9速AT共通]6,966,300円

ここで一つ疑問に思うのは、もし仮に大幅な値上げが事実となった場合、2022年度内に生産予定となっていたユーザー向け車両が(標準グレードやProto Spec含む)、部品供給不足や半導体不足の関係で納期遅れとなり、2023年以降の納期に変更された場合はどうなるのか?ということ。

そしてもう一つは、「本当に2割~3割の値上げとなるのか?」ということ。

いつもお世話になっている日産ディーラーにも確認してみた

私がいつもお世話になっている日産ディーラーにも確認させていただきましたが、「2022年10月19日時点では、メーカーから大幅な値上げに関する情報は入っていないが、2023年度から仮に値上げするのであれば、2022年4月末に発表されて1年が経過するので、年次改良で価格アップすることは考えられる」とのことで、現時点では価格アップに関する通達は無いとのことでした。

「2割~3割」ではなく「2%~3%」の効き間違いではないか?

これは日産ディーラーも説明していましたが、「年次改良で価格アップするとしても、2割~3割ではなく2%~3%アップの聞き間違いではないだろうか?」とのことで、確かに材料費高騰などの影響で価格アップは避けられないにしても、それは他の自動車メーカーも同じことですし、10万円~30万円ほどの価格アップは想定の範囲内だとしても(2022年9月末に発表された新型V37スカイラインも20万円以上の価格アップだった)、100万円以上の価格アップはもはやスーパーカーレベル。

世界トップクラスの利益率を確保するフェラーリでも年次改良による値上げ率は1%~2%程度

極端な例ではありますが、2022年1月にフェラーリのラインナップモデル全てが年次改良などの関係で値上げとなりましたが、最も値上げが大きかった812GTSでも45,234,000円(税込み) → 46,350,000円(税込み)で、値上がり幅は+111万円と強烈だったものの、それもパーセンテージで見ると僅か2%ほど。

そう考えると、2割~3割(約100万円)アップの価格改訂がどれだけ異常なことかがよくわかるかと思います。

2ページ目:2割~3割アップした場合の新型フェアレディZの車両本体価格はどうなる?