この時代にとんでもない公道マシンが出てきたな…ドンカーブートが10年以上ぶりに新型F22を世界初公開!「車体重量は僅か750kg」「5速MTのみ」「世界限定75台のみ」
排ガスや騒音規制、EVモデルが重要視されるなか、こういった過激なスポーツカーを発表してくれたことに感謝
2022年も様々なスポーツカー/スーパーカー/ハイパーカーが登場し、市場を大きく盛り上げましたが、2022年12月11日にオランダの自動車メーカー・ドンカーブート(Donkervoort)が、全く新しい刺激的なスポーツカーを世界初公開しました。
今回ドンカーブートが発表したのは、2010年代に発売したD8 GTOの実質的な後継モデルとなる新型F22で、その見た目とパフォーマンス、バランス性能はスーパーカーそのもの。
新世代シャシーやオープンホイールスタイル、そして最高出力500psを発揮するアウディ製エンジンを搭載し、車体重量は僅か750kgのライトウェイトスポーツモデルとなります。
一体どのような内外装デザインで、どのようなパフォーマンスを持つのか、早速チェックしていきましょう。
見るからにヤバそうな新型F22を見ていこう
こちらが今回世界初公開された、ドンカーブート新型F22のエクステリア。
二眼タイプのフルLEDヘッドライトが何とも眩しく、フロントグリル周りやフロントリップにはカーボンファイバ製パーツを装着するなど、見るからに軽そう&ヤバそうなボディ。
世界限定75台のみの販売とのことで、そのうちの50台は既に完売しているとのことですが、日本市場での販売については不明。
この新型F22ですが、見た目からしてとんでもないパフォーマンスを発揮してくれそうなオープンホイールスタイルのスパルタン仕様。
ちなみにF22の車名の由来は、2022年初め頃に生まれたドンカーブート・マネージングディレクターであるデニス・ドンケルヴォールト氏の娘の名前がフィリッパ(Filippa)であることから、その娘の名前のイニシャルからとったものになるそうです。
フロントボンネットは超ロング
このモデルの特徴といえば、むき出しのタイヤホイールはもちろんのこと、サイドから見た時の超ロングなフロントボンネットで(全長は僅か4,039mm)、現代のスポーツカーでも中々お目にかかれないサイドマウントのエキゾーストパイプ、そしてKTMクロスボウなどを彷彿とさせるようなオープンスタイル&アグレッシブなスタイリングを採用したことにより、一目でドンカーブートのラインナップモデルであることを象徴付けるデザインに仕上げられています(ライバルはもちろん、KTMクロスボウやBAC MONO、ケーターハム、ラディカルなど)。
ドア開閉もスーパーカーの象徴でもある「上にオープン」
ちなみにドア開閉は、マクラーレンやBMW i8、ラ・フェラーリなどにも採用されているディヘドラルドア(バタフライドア)を採用していて、トップルーフもツインタルガカーボンファイバールーフを採用していて、おまけに手動脱着も可能(つまりロードスターに変身できる)。
そしてこの位置からでもお分かりの通り、シートの着座位置が後輪のほぼセンター部分ということで、かなり刺激的な走りを提供してくれるのではないかとワクワクさせてくれます。
この他にも、ワイドフェンダーのおかげでリヤホイールがボディによりよく統合され、スタンスと空気を大幅に改善。
パワー任せではなく、高いバランス性能に加えて実用性も向上
この新型F22ですが、スポーツカー/スーパーカーとしての要素を失うことなく、近年のスーパーカーのようの大排気量エンジンやハイブリッドシステムを採用した力任せで直線だけに特化したスポーツモデルにはなっていないとのこと(見るからにバランス性能は高そう)。
ドンカーブートの前身となるD8 GTOよりもパフォーマンスが優れていることはもちろんのこと、「実用性や快適性、使いやすさ」も改善しているそうです。