フルモデルチェンジ版・トヨタ新型シエンタを3か月所有しての大きな不満。車年の完成度が非常に高いだけに、ディスプレイオーディオのナビ機能は相変わらずポンコツと再確認

新型シエンタの走りや燃費、デザイン性の評価がかなり高いだけに、ディスプレイオーディオの完成度の低さには驚かされる

2022年10月に私に納車されて3か月以上が経過したトヨタのフルモデルチェンジ版・新型シエンタ(Toyota New Sienta)ハイブリッドZ・2列5人乗り[2WD]。

前回のブログでは、本モデルの良い所、お気に入りのポイントをご紹介しましたが、そのあとの不満ポイントで少しだけ触れたディスプレイオーディオについて、読者の方々から「どのような不満があるの?」といった問い合わせを多数いただいたため、既出の情報ではあるものの、年末年始の大移動や都市部に移動したときに感じた「ディスプレイオーディオの満点に思うところ」を見ていきたいと思います。

果たしてどういった不満があるのかチェックしていきましょう。


都市部や街中を走行するときのディスプレイオーディオのナビ機能はポンコツ

まずは新型シエンタのディスプレイオーディオの不満ポイント1つ目を見ていきましょう。

こちらは以前から口酸っぱく言ってきましたが、やはり年末年始の県外移動で改めて「こりゃダメだ…」と感じたのが、ディスプレイオーディオのナビ機能。

特に行先を指定するときの他のルートにおいて、「推奨」「最短」「時間優先」「関東ETC2.0料金割引優先」の僅か4項目しかないため、高速を避けて走るような「一般道優先」や、高速道路をメインとした「有料(高速)道路優先」の選択肢が無いのが非常に残念。

推奨だととにかく高速道路へと誘導してくる

土地勘もしくは走り慣れていない大阪(もしくは名古屋)の都市部だと、先ほどの「他のルート」で一般道優先が無かったりすると、阪神高速1号環状線/名古屋高速都心環状線へと誘導するようなルートになってしまうため、これを避けて走っても何度も何度もUターンさせようとしたりで(ときには転回禁止のエリアで転回を促すアナウンスも…)、とにかくストレスが溜まってしまうんですね。

こればかりはどうすることもできず、近くの駐車場で一時的に停車し、やむなくスマートフォンのGoogleマップと連携させて走らせることもあるのですが、改めてトヨタのディスプレイオーディオは「どこが新世代コネクティッドナビなのだろうか…」と使い勝手の悪さに呆れてしまうばかり。

先に発売された新型ノア/ヴォクシーはOTAあぷデートで「他のルート」は改善されている

ちなみにリモートアップデートとなるOTAが完了している新型ノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)では、上の画像の通り「推奨」「距離優先」「一般優先」「時間優先」「関東ETC2.0料金割引優先」の5項目に増えているため、まだ使い勝手としては良いのですが、個人的には「関東ETC2.0料金割引優先」よりも「有料(高速)道路優先」の方が更に使い勝手が向上するのではないか?と考えたり…(関東住ではない方からしたら無意味な項目)。

あと、前回のブログにて2022年11月頃に新型シエンタのOTAアップデートが配信される予定と、メーカーからトヨタディーラーに連絡が入ったそうですが、これも具体的な理由は明らかにされず2023年1月に延期となりました。

2023年1月上旬時点でも、メーカーからの連絡・配信などは一切無し

そして、ようやく2023年1月に入り「メーカーからOTAアップデートがあるのかな?」と期待していたところ、トヨタディーラーからは「全くその予定が入ってこない」とのことで、なぜ配信の予定が無いのかも明らかになっていないそうです。

ちなみにSNSなどでは、「OTAアップデートではなく、トヨタディーラでの作業でアップデートが可能(約40項目)」との情報がありましたが、いつもお世話になっているトヨタディーラーに確認したところ、「そのようなアップデートの情報は一切入っておらず、メーカーからも全く回答が無い」とのことでした。

こういった情報を見ると、レスポンス性や手軽にアップデート可能であることが売りのOTAのメリットが全く活かされないのが非常に残念です(2022年8月に発売されてから4ヶ月以上が経過し、一度もOTAによる改善や追加は無し)。

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