トヨタが2023年5月「3回目」となる最新工場出荷目途一覧を更新!新型ライズHEVはダイハツの不正行為で納車直前の個体も「納期未定」→トヨタ公式が試験結果も発表!

大きな問題となっていたトヨタ新型ライズHEV/ダイハツ新型ロッキーHEVの不正試験に進展有り!

そして最後は、トヨタ新型ライズHEVとダイハツ新型ロッキーHEVの不正認証行為に関する最新情報が、トヨタ公式プレスリリースにて公開されています。

2023年5月19日のプレスリリースにもあった通り、ライズHEV/ロッキーHEVの両モデルに対し、ダイハツがポール側面衝突試験(UN-R135)の認証手続きに不正があったことを公表 → 当日出荷・販売を停止しました。

今回の問題を受け、2023年5月24日、ダイハツが自主的に安全性能を確認するためにダイハツ滋賀テクニカルセンターにて社内試験を行ったため、その試験結果が明らかになったそうです。


ポール側面衝突時の乗員保護試験結果は、「ダイハツ社内試験では」問題なく合格だったが…

今回ダイハツが行った不正行為ですが、ポール側面衝突試験(UN-R135)では、左右の試験を実施する必要があり、その試験データの提出が必要になります。

助手席側(左)においては立会いのもと試験を実施しましたが、運転席側も右側の社内試験データを提出すべきところ、左側のデータのみを提出してしまったことが明らかとなったため、追加にて行われた右側のデータ込みの試験結果を公開しています。

なお、対象モデルとなっているライズHEV/ロッキーHEVの試験概要は以下の通り。

【試験概要】

目的:車両が電柱などに横から衝突した際の安全性について確認する試験

概要:電柱等を模したポールに、時速32kmで車両側面を衝突させ、以下を確認
・乗員の衝撃(傷害値)が法定基準を満たしていること
・ドアの外れや開放がないこと
・衝突後の燃料漏れの量が一定値以下であること

そして試験結果としては以下の通りで、法規に定められた安全性に関する基準を満たす結果となりました。

・乗員の衝撃(傷害値) 頭部 頭部傷害基準(HIC) 法定基準値1,000以下 → 合格

・乗員の衝撃(傷害値) 肩部 肩部荷重(kN) 法定基準値3.0以下 → 合格

・乗員の衝撃(傷害値) 胸部 肋骨変位(mm) 法定基準値55以下 → 合格

・乗員の衝撃(傷害値) 腹部 腹筋変位(mm) 法定基準値65以下 → 合格

・乗員の衝撃(傷害値) 腹部 下部脊椎加速度(G) 法定基準値75以下 → 合格

・乗員の衝撃(傷害値) 骨盤 恥骨結合部荷重(kN) 法定基準値3.36以下 → 合格

・ドア外れ・開放 法定基準値「無き事」 → 合格

・燃料漏れ 法定基準値「所定量以下(5分/30分間)」 → 合格

トヨタ公式プレスリリースによると、今回の試験はダイハツ社内試験であり、認証当局に確認頂いたものではないとのことで、つまりは速報値ということに。

出荷・販売の再開に向けては、認証当局立会いでの試験や、ライズHEVに関するその他の認証項目の確認など、必要な手続きを当局と相談しながら進めていくとのことです。

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Reference:Toyota