トヨタ新型センチュリーSUVは想像以上に凄い車だった!「ボルト締めは従来の車の12倍の時間を費やす」「組立を任せられるのは3つの試験をクリアした僅か40名のみ」

2023-11-30

(続き)トヨタ新型センチュリーSUVの組立は、締付けトルク管理から異次元だった

引き続き、トヨタ新型センチュリーSUVの組立について見ていきましょう。

トヨタにとって精度は常に注目の対象ですが、ショーファーカーのセンチュリーでは精度が常に重視されているとのことで、本来自動車メーカーは、一般的な車両では、仕様からのトルクの偏差を「20%」許容しているとのことですが、センチュリーではわずか「5%」に絞っているとのこと。

本来、センチュリー以外の組立てラインでは、各ナットやボルトは締付け工具を使って1回のパスで締められるそうですが、センチュリーの場合はかなり特殊で、組立ラインでは精度の要求が厳しいために、まず治具を使って手で締め、その後締付工具で締め直していきながら目標トルクに近づけていくそうです。

ボルトやナットを1つ締め付けるのにかかる時間は、従来の車の「12倍」の時間を要する

そして最後に、デジタルトルクレンチを使用することで、そのトルク値がコンピュータにアップロードされ、手作業で最終値へと仕上げていくとのことですが、これを正しく理解するのには思っている以上に難しく、トルク定格が高くなる傾向にある車両の下で当てはまるため、これまでの製造・組立での知識や経験があってこそ実現できる工程なのだそう。

ちなみに、約150Nm以上の高いトルクが必要な部品では、全身を使って締め付ける必要があるため、先程の5%の許容差がここで大きく影響してくるため、工具の使い方ひとつでもかなり難易度が高いことがわかりますね。

これは、作業員が他の車両のナットやボルトを締めるのにかかる5秒の「12倍」に相当するとのことで、大きな部品の締め付けに最大1分(60秒)を費やすことができることを意味します(センチュリーSUVは1日にわずか3台しか生産できないとか…)。


ボルト・ナットの締め付けはほんの一部、全4セクションの工程は全てが複雑でデリケート

センチュリーSUVの組立ラインでは、これら厳選されたスタッフが4つの専門セクションのいずれかに分かれていて、「トリム(Trimu)」はインストルメントパネルやルーフなどのコンポーネントの管理を担当。

「シャーシ(Chassis)」は、エンジンの搭載、サスペンション、PHEVのバッテリー統合を担当。

そして「最終組立て(Final)」は、シートやドア、窓の処理を行い、「チューニング/フルード部門(Tuning/Fluids)」は、エンジン冷却液やブレーキシステムなどのタスクを管理します。

こうした工程を経て製造されるセンチュリーSUVですが、これはあくまでも一部の工程であり、様々な技術と匠の技で作られるセンチュリーが2,500万円という価格帯にて販売されるのは、ある意味で破格。

既に日本国内では、関東を中心に偽装一切無しの開発車両がテスト走行されていますが、本格的なユーザー車両の納車は2024年春頃になると予想され、一方で2024年1月2日~3日に開催される箱根駅伝でも誘導者として登場することが期待されます。

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Reference:ToyotaTimes, CARSCOOPS