色んなメーカーから怒られそうだな…シャオミ(Xiaomi)がニュル最速を目指した新型SU7ウルトラをサプライズ発表!1,548馬力発揮で「V8」「V6」の名が付いたモーターを採用

スペックは確かにぶっ飛んでいるのだが、デザイン面で他メーカーからお叱りを受けそう

世界販売第3位のスマートフォンメーカーである中国シャオミ(Xiaomi)が、新世代ピュアEVセダンとなるSU7を発表・発売し大きな話題となりました。

既に日本国内にも輸入されており、様々なイベントにて出展されている注目の一台ですが、今回このモデルをベースにニュルブルクリンク最速を目指したサーキット仕様の特別モデルとなる新型SU7ウルトラ(Xiaomi New SU7 Ultra)が世界初公開されました。

このモデルは、ポルシェやテスラ、ヒョンデ(現代自動車)などのピュアEVスポーツカーに対抗する一台だそうで、そのスペックはもちろんぶっ飛んでいるものの、他メーカーからお叱りを受けそうなデザインになっているのが気になるところです。


フロントはマクラーレン、サイドはポルシェ、リアはアストンマーティンのパクリっぽい?

こちらが今回、中国シャオミがサプライズ発表した新型SU7ウルトラ。

先程もお伝えした通り、このモデルはピュアEVセダンのSU7をベースにしたサーキット志向&ハイパフォーマンスモデルで、3基の電気モーターとハードコアな空力特性を備えた特別な一台。

ドイル・ニュルブルクリンクサーキットでの最速記録を目指した一台だそうですが、それ以前に気になるのがデザイン面。

フロントマスクは、明らかにマクラーレン720S/750S/765LTと見間違えても不思議ではないヘッドライト意匠とフロントマスクを持ち、サイドビューはポルシェ911シリーズ、そしてリアデザインはアストンマーティンに近いデザインに。

ニュル最速を目指すSU7ウルトラは、量産モデルではトーンダウンする模様

ちなみにこのモデル、2024年10月にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのノルドシュライフェに持ち込んで、量産型電気自動車として最速ラップタイム更新に向けて調整中とのこと。

量産モデルについては、2025年に発売を予定しているとのことですが、今回のプロトタイプはあくまでもニュル仕様に特別に改造されているだけで、実際に顧客に市販化するのは、もう少しトーンダウンさせた落ち着いたデザインに仕上げられるそうです。

パワートレインは電気モーターであるにもかかわらず「V8」「V6」の名が付いたモーターを採用

どう考えても公道走行不可能ともいえる、リアフェンダーよりもワイドな巨大リアウィングに加え、センター直結式の一文字テールランプは、ポルシェやアストンマーティンと見間違えても不思議ではないレベル。

そして気になるスペックですが、本モデルは電気自動車ではあるものの、使用されるモーターは、シャオミの主力製品である「V8モーター×2基」とい「V6モーター×1基」の計3基を搭載し、システム総出力1,548hpを発揮するとのこと。

ちなみにこのスペックは、以前ポルシェが販売したピュアEVスポーツカーのタイカンターボSのローンチコントロールオーバーブーストパワー使用時の最高出力761psよりも2倍以上。

システムトルクまでは不明ながらも、おそらくは1,500Nm~2,000Nmに到達するものと予想され、ローンチスタート時に勢いよく加速するか、勢いよくスピンしてクラッシュするかのどちらかになりそう。

0-200km/hの加速時間は、SU7の0-100km/h加速時間と同じ

加速性能においては、0-100km/hの加速時間と1.97秒と驚異的で、最高時速は350km/hに達するとのこと。

この他、0-200km/hの加速時間は5.96秒とのことで、ベースとなるSU7の0-100km/hの加速時間とほぼ変わらないそうで、更に0-300km/hの加速時間は僅か15.07秒にて到達するとのこと。

供給元となるバッテリーは、中国大手のCATLと共同開発した「Qilin Ⅱ」バッテリーが使用されているそうで、シャオミはこれを「レース用高出力バッテリーパック」と称し、最大1,330kWの放電が可能となり「3基のモーターのフル出力を満たすことが可能」と語っています。

最大限の軽量化のため、内装のトリム類やエアコンは全てレス化されている

なお、このバッテリーパックは897Vで動作するそうで、タイカンの場合は約800V、テスラの場合は約400Vなので、充電残量が僅か20%でも880kWを超える電力を供給できるとされています。

シャオミによれば、SU7ウルトラの車体重量は1,900kgで、15㎡の面積に24個の部品が使用されるというカーボンファイバー製ボディパネルの影響により、通常の公道走行モデルよりも500kg以上の軽量化に成功しているのだそう。

内装は、軽量化のためにトリム類がほぼ全て剥がされ、エアコンも取り外されているとのことですが、公式画像は公開されていないようです。

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