スズキ新型フロンクスの実車を見た後に愛車のホンダWR-Vを眺めてみる。WR-Vはアナログだがバッテリー上がりなどのトラブル時には早急に対処できる良さがある?
(続き)スズキ新型フロンクスを見た後で、我が愛車のホンダWR-Vを見て思うことは?
引き続き、スズキ新型フロンクスを見た後で、私の愛車のホンダ新型WR-Vについて感じたことをまとめていきたいと思います。
WR-Vのアナログ感は、バッテリー上がりなどのトラブル時にもスムーズな対処ができそうだ
先程のステアリングホイールを見て比較しただけだと、必ずしも自分自身の推測が当たっているとは思っていないものの、一方でWR-Vの良さを引き出してくれているのが手引き式ハンドブレーキ。
この時代に電動パーキングブレーキ[EPB]&オートブレーキホールド[ABH]を採用してこなかったことに違和感を感じる方もいらっしゃるとは思いますが、個人的には「こういうのでいいんだよ。こういうので」と思ったのがバッテリー上がりの対策。
昨今の新型車では、電制シフトやスイッチ式シフトに加えて電動パーキングブレーキが主流になりつつありますが、仮にバッテリー上がりや事故などでエンジンが始動できなかった場合、ニュートラ(N)モードにしてEPBを解除するにしても、バッテリーからの供給が必須になるため、ジャンプスターターなどで復旧させないと利用できないため、使い勝手としてはかなり不便になるんですね。
実際に、私が他に所有する日産の新型セレナ e-POWERルキシオン(Nissan New Serena e-POWER LUXION, C28)でバッテリー上がりを経験した際に、e-POWERがセーフモードに入りエンジン始動できず、ニュートラル(N)モードとパーキング解除の手順がこんなにも面倒だったとは…と感じることがあったため、アナログ志向のWR-Vはそういった心配がないため、いわゆるトラブル後の処置がとてもスムーズになります。
WR-Vは走りに力を入れているからこそ割り切れるのかもしれない
アナログ仕様だからWR-Vの方が割高に感じる、などの意見もあるとは思いますが、それはあくまでもバッテリー上がりなどのトラブルが起きないこと前提で話した場合のことであり、実際にトラブルなどに遭遇したときの対処も含めると、「WR-Vがアナログ志向のモデルで良かった」と感じるときが来るかもしれないですし、この点は実際に購入して所有・乗ってみた上で判断した方が良さそう。
ちなみに私が購入・所有しているWR-V Z+グレード[2WD]は、ディーラーオプションや諸費用なども含めての乗り出し価格が約320万円だったため、金額だけを見ると割高に見えますが、キビキビとした走りに力を入れているため、個人的には「走りにお金をかけたモデル」だと割り切って所有しています。
「割り切っているから、不満を抑えている」というわけではなく、ハンドリング含めて走りに大きく満足しているから、割り切ることができるという意味合いなので、誤解しなければと思います。
WR-Vは、細かいところを見れば気になる点は多いものの、そういった細かいことを払拭できるだけのスポーティな走りを提供してくれるため、直線でのスリル満点の加速感を味わうのではなく、ワインディングでの駆け抜ける歓びを体感できるのがWR-Vの良さであり、SUVとは思えない安定した車重バランスを持つため、アンダーやロールも出づらい上に、しっかりと狙ったラインに沿って走ってくれるのも、このモデルの魅力の一つだと考えています。
このホンダならではの走りが、競合モデルとなるスズキ・フロンクスにあるのかどうか?は気になるところで、フロンクスは何に主眼を置いているのか?充実した装備以外での魅力は何なのか?は、今後試乗車が出た際に試乗してインプレッションできればと考えています。
1ページ目:エクステリアのデザインバランスは、フロンクスもWR-Vも微妙に似ている?