【価格は日本円で約321万円から】フルモデルチェンジ版・日産の新型キックスのグレード別価格帯が判明!北米では日産ディーラーの収益性が過去15年で最低となり約70%減に

(続き)北米日産ディーラーの2024年の収益性が、過去15年で最低となり2023年に比べて約70%減

続いて、以前日産は2024年4~6月期連結営業利益が99%減となったことを明らかにしましたが、その一方で日産USAのディーラー収益が2023年に比べて約70%減となったことも明らかとなりました。

これは海外カーメディア・オートモーティブニュースが発表したもので、アメリカにある日産ディーラー1,071店のうち、約38%が赤字に陥っているとのこと、収益性は15年で過去最低レベルに落ち込んでいるとのこと。


収益性が大幅に低下した理由は2つあるようだ

オートモーティブニュースの報道によると、今回の収益性減の背景には大きく2つの理由があるそうで、どうやら「ハイブリッドモデルの提供不足」と「ディーラーの飽和状態」が挙げられるとのこと。

どういうわけか、日産はアメリカにて唯一マイルドハイブリッド車やプラグインハイブリッド車をラインナップに載せていないことで有名。

同社は、2027年に三菱アウトランダーPHEVをベースにしたプラグインハイブリッド(PHEV)とハイブリッド化されたルージュでそのギャップを埋める準備をしていますが、競合他社はハイブリッド車の売り上げを急伸させているのに対し、日産は全く提供できていません。

確かによくよく考えてみると、先ほど紹介した新型キックスもガソリンモデルだけですし、日本版エクストレイル(T33)でお馴染みとなるローグも直3 VCターボのガソリンモデルのみ。

いわゆる日本市場でラインナップされるシリーズハイブリッドのe-POWERや、欧州市場でラインナップされるキャシュカイのようなマイルドハイブリッドは設定されていないため、そういったラインナップの不足も収益性の低下につながっているのかもしれません。

北米日産ディーラーは最大40%削減すべき?

そしてもう2つ目がディーラーの飽和状態というもの。

アメリカでは、日産ディーラーが多すぎるといった問題があり、同社の市場シェアに比べて、現在アメリカで販売される自動車のうち日産車が占める割合は僅か5.8%で、5年前の7.7%から減少しているとのこと。

オートモーティブニュースがインタビューしたディーラーらは、この市場シェアでは現在のディーラーネットワークを維持できないと述べ、ディーラー数を最大40%削減すべきだとする声もあるようです。

ちなみに現在日産は、ホンダやヒョンデ、起亜よりも多くのディーラーを抱えていて、業績不振のディーラーを閉鎖すれば、理論上はより大規模な店舗が生き残り、小規模で成功しているディーラーが拡大するチャンスが生まれることになるとのこと。

しかし、同社にこれらのディーラーを買収する資金があるかどうかは不明で、いずれにせよ、日産がこの数字を好転させたいのであれば「変化」を起こす必要があるようです。

1ページ目:北米向けに発表された新型キックスのグレード別価格帯が明かに!

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Reference:NissanUSA, AutomotiveNews